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  1. 千葉市議会 1997-07-07
    平成9年第2回定例会(第5日目) 本文 開催日: 1997-07-07


    取得元: 千葉市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-28
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1      午前10時0分開議 ◯議長(橋本 登君) これより会議を開きます。出席議員は50名,会議は成立いたしております。    ───────────────  日程第1 会議録署名人選任の件 2 ◯議長(橋本 登君) 日程第1,会議録署名人選任の件を議題といたします。私より指名いたします。19番・田中信行議員,21番・石橋毅議員の両議員にお願いいたします。    ───────────────  日程第2 市政に関する一般質問 3 ◯議長(橋本 登君) 日程第2,市政に関する一般質問を行います。通告順に従いお願いいたします。41番・結城房江議員。  上着は御自由に願います。    〔41番・結城房江君 登壇,拍手〕 4 ◯41番(結城房江君) 日本共産党の結城でございます。通告に従いまして一般質問を行います。  まず最初に,市長の政治姿勢について伺います。  6月15日に行われた市長選挙の結果は,松井旭氏が10万404票,千葉通子さん6万7,764票,菅野さん4万1,930票,米持さん3万4,900票で,現職市長が再選を果たしました。  しかし,市民の会の千葉通子候補には,美浜区で逆転され,花見川区では1,600票差まで迫られました。その後の新聞各紙では,得票率最低,多難な船出,5か年計画見直しも,共産系候補と接戦予想覆す,求められる政策の見直し,財政・再開発など課題,21世紀へどうかじ取り,自己最低の得票率厳粛に受けとめている,と書かれ,得票率は40.98%で6度の選挙で最低でした。  当選後の記者会見で市長は,難しい時期のかじ取り役には,経験豊かな者が必要,進行中の5か年計画への信任票だ,と述べておられましたが,投票した市民の6割が他候補に投票したことは,市政に新風を求める結果ではないでしょうか。また,政府も公共工事7%削減など歳出抑制を打ち出している。政令市としてやるべきことを見きわめ,全体計画の見直しも必要ではないか,という声が上がっていると,報道されました。選挙の結果とこれらの新聞報道も含めた,現時点での市長の見解をお聞かせいただき,以下,具体的な質問を行います。  一つ,大型プロジェクトについてです。  その第1は,千葉駅西口再開発事業についてです。  バブル経済のときの計画から見込み違いが出て,総事業費は当初300億円だったものが,今では954億円に膨れ上がっています。地権者も当初6割が残る予定でしたが,結局1割しか残りません。商業・業務ビルを建てても本当に売れる見込みがあるのでしょうか。  そこで,伺います。  一つは,総事業費は954億円ですが,これまでつぎ込んだ金額はどのくらいか。また,そのうち借金は幾らで,利息は幾らになるのか,伺います。
     二つは,テナントの入居の見通しはあるのか,伺います。  第2は,中央港地区土地区画整理事業についてであります。  千葉みなと駅からポートタワーまでの20.7ヘクタールを開発しようというもので,千葉の業務核都市の先導的開発,第2の幕張新都心をつくるというかけ声でやっています。  この総事業費は1,800億円とも言われております。住都公団と民間,千葉市が三位一体となった事業で,千葉市も莫大な費用負担が心配されます。  そこで,伺います。  一つは,総事業費と千葉市の負担は幾らになるのか。二つは,保留地が処分できなかった場合,だれが責任をとるのか明らかにしてください。  第3は,蘇我臨海部開発整備基本構想についてであります。  川崎製鉄が東工場とも言われる本工場を閉めて,1995年に完成した最新鋭の設備が完備された西工場に移転しました。その跡地300ヘクタールを中心に約400ヘクタール規模の大規模開発を進めようとするものです。  そこで,伺います。  一つは,この開発を要望しているのはだれなのか。明らかにしてください。二つは,この開発構想の内容,位置づけを明らかにしてください。三つは,この事業の総事業費はどのくらいと見ているのか,伺います。四つは,土地利用の展開をどういうふうに計画されているのでしょうか。お答えください。  第4は,第6次5か年計画の見直しについてです。  松井市長は,第6次5か年計画の達成で信任されたとしていますが,市長の得票は3新人の得票を下回り,絶対得票率は御自身最低の約15%ですから,積極的な信任とは言えないと思います。そういう点からも,第6次5か年計画の中の不要・不急の大型プロジェクトは見直し,市民生活に振り向けるべきと思います。その考えがあるかどうか,伺います。  2番目は,財政についてです。  その1は,借金についてです。  市長は,選挙前・選挙中も含めて,千葉市の借金について過小に公表していましたので,市民の間からはどの金額が本当なのかと不信の声が上がっていました。そこで改めて,債務負担・利息も含めた借金の総額は1兆333億円であるということを,お認めになるのかどうか,伺います。  第2は,市債や資金の運用の問題です。  今,第一勧業銀行や野村證券初め,大和,日興,山一の各証券会社が,一任勘定などの不祥事が発覚して大問題になっております。そこで,伺うわけですが,これらの会社と取り引きの問題,そしてこの5社について,どのような対応をされているのか,伺います。  その次は,高い利息で借りている市債の借りかえについて,実現できないのか。低い利息に借りかえることを求めてきたわけですが,それがなぜ実現できないのか,伺います。  次は,財政再建についてです。  選挙中,財政再建をどうするのか,という強い声が寄せられていました。市長は今の財政をどう再建されるおつもりなのか,伺います。お答えください。  3番目は,国・県との対応についてです。  その第1は,ことしの4月から消費税が増税され,生活に大きな負担が強いられています。これに続いて,秋からは医療保険制度が改悪され,2兆円もの負担,そして特別減税カット分を入れると,全部で9兆円もの負担が国民に背負わされます。さらに,女子保護規定の撤廃だとか,いろいろな悪法が,トコロテンのように日本共産党を除くオール与党の数の横暴で通され,国民に大きな負担を強いているわけです。  これらの国民いじめの悪政から,市民の暮らしを守るのが,地方自治体の長の本来の役割であります。松井市長は,市民の暮らしを守る防波堤の役割を果たせるのか,伺います。  第2は,介護保険についてです。  国に対して,介護保険法案の見直しを要求すべきであります。  その一つは,希望する要介護者のすべてが介護給付が受けられるよう,国の責任で体制を整えることを前提に,施設整備費等の国庫補助の増額を求めること。二つ目には,住民税非課税世帯の高齢者・低所得者から保険料を徴収しない。その際,老人福祉法等で処置することで,保険と措置制度の組み合わせを考えること。三つは,その他公費負担をふやすこと。利用料を無料にすることなど,現行法案の抜本的改革案を要求すること。この以上3点について,国に要求することを求めます。  第3は,県に対する姿勢についてですが,ここでは1点だけ,幕張C地区から清掃工場用地が,わんぱくランドに変更されました。市当局は,わんぱくランド用地は無償で交渉中である,と言っておられましたが,きちんと要求しているのか,結果はどうなのか,伺います。  2番目の問題は,高齢者が安心して暮らせる施策についてです。  その第1は,高齢者福祉推進計画の現状と見通しについて,伺います。  この計画は,平成6年につくられ,平成12年末を目標としてつくられていることは御承知のとおりです。平成9年度予算が完全に実施されたとしても,その達成率は大変なばらつきがあります。まず,在宅福祉3本柱の中心であるホームヘルパーについてですが,その達成率は38.7%でしかありません。今年度だけ見ても,あと165人ふやすことになります。今年度これが達成できるのか。また,平成12年度末まで,残り3年間で61.3%,登録ヘルパーで計算いたしますと,903人にもなりますが,達成可能かどうか,まず伺います。  次に,ケアハウスと訪問看護ステーションについて伺います。  ケアハウス達成率は38.3%です。平成12年度目標は600人ですから,あと370人分です。また訪問看護ステーションは,今年度5カ所,平成12年度の目標まであと14カ所必要です。厚生省の調査でも,利用者の増加に対し,訪問看護職員が圧倒的に不足している状況が明らかにされています。ケアハウスと訪問看護ステーションの計画が,平成12年の目標を達成できるのかどうか,伺います。  第2は,在宅サービスについてです。  その一つは,ホームヘルプサービスについてです。  私は,昨年の9月議会で,厚生省の福祉マップで見ても,ホームヘルパーの利用率が全国都道府県と政令市の中で,下から2番目に低いことを明らかにしました。  そこで,伺うわけですが,市民が必要なだけホームヘルプサービスを受けているかどうか,利用率についてです。利用率が低いのではないかという,そういう質問に対して,局長は,平成7年度は派遣回数が前年と比べ25%ふえている,と答えました。確かに派遣回数は25%ふえておりますが,高齢者100人当たりの1年間の利用日数に直してみますと,42.3日です。平成6年度が35.3日ですから7日しかふえていません。しかも,この伸び率は前年並みです。さらに,この1年間で65歳以上のお年寄りは4,717人も増加していることを考えますと,平成7年の42.3日も,平成6年度の全国平均83.7日の平均以下で,やはり利用率は低いと言わざるを得ません。まず,このことを認めるのかどうか,伺います。  次に,24時間ホームヘルプサービスについて伺います。  24時間巡回型ホームヘルプサービスモデル事業が,平成8年9月から始まっています。実施主体は千葉市で,日本福祉サービス株式会社に委託しています。運営要綱では,ホームヘルパーが24時間体制で巡回しながら,必要な時間に必要なサービスを提供することにより,高齢者等の在宅生活の維持及びその介護者の負担軽減を図るとしております。  サービスの内容は,排泄の介護,衣類着脱の介護,身体の清拭・整容その他必要な身体の介護であります。  そこで,伺います。  一つに,このサービスはモデル事業でありますが,今の地域を選んだ理由と,今後,どのように進めていくのか,伺います。  二つに,このサービスを受けておられる世帯は当初何ケースで,現在は何ケースか,そして,1世帯に対して1日何回訪問しているのか,伺います。  三つに,サービスの提供の内容について,申請者と実施者で十分な協議・合意が図られているのでしょうか,伺います。  また,ケアプランの変更は簡単にできるのか,1回決まってしまうと内容の変更はできないのかどうか,伺います。  四つに,委託先の日本福祉サービスですけれども,実際にサービスを行う人はどんな方たちでしょうか。男性,女性,年代について伺います。派遣する相手との関係では,どんな協議がされているのでしょうか。  五つに,実施要綱では,モデル地区等について,地区については市長が特に必要と認めたときはこの限りではない,としていますが,どんな場合が考えられるのか,伺います。  2点目はデイサービスについてです。  高齢者保健福祉計画の進捗状況から見ますと,平成9年度の達成率は95.2%となっていますが,利用率は平成8年度で高齢者人口100人当たり年間31日で,全国でも最下位クラスです。計画が低いのではないでしょうか。申し込んでもなかなか受けられないとの話も聞いております。利用している人は家族からも大変喜ばれております。  そこで,伺います。  一つは,デイサービスの目標は21カ所となっていますが,もっとふやすべきではないでしょうか。  二つは,デイサービスの送迎について,ステーション方式ではなく利用者の玄関まで送迎を行うことを求めるものです。  次は,情報公開制度について伺います。  千葉市は,平成6年10月1日から施行し,平成8年度までの公開請求件数は345件,処理件数で393件,公開件数は66件,部分公開は146件,非公開は11件,書類等の不存在が141件,取り下げが29件です。  公開率は95.1%となっておりますが,官官接待などの開示で,相手氏名など墨塗りされているのも含めているのであります。  そこで,質問いたします。  第1に,情報公開請求権の根拠を,知る権利に基づくものと明確化すべきと考えます。  第2に,開示件数の中で部分開示が68.8%を占めています。官官接待など,相手氏名,場所など肝心な部分が開示されていません。これでは何の役にも立たないのと同じです。これまで仙台地裁,東京高裁などの判決もあって,公開を始めたところも数少なくありません。今,不服申し立ても出されていると言われておりますけれども,千葉市では,ぜひ相手氏名,場所など開示することを求めるものです。  第3は,手数料についてです。閲覧料は,政令市中半分の6市は無料で行っております。コピー代は,各市20円から30円取っておりますが,今,コンビニエンスストアーなどでは,コピー代10円です。ですから,閲覧料は無料に,コピー代は値下げをすべきではないでしょうか。  第4は,国等関係情報意思形成過程の情報の開示を求めます。  住民が知りたいのは,既に確定した動かしがたくなった行政判断ではありません。行政が何を計画し,それが自分たちの生活とどう関係しているのか知りたいのですから,現在進行形の情報であっても開示の対象とすべきではないでしょうか。お答えください。  第5は,審議会のような執行機関の附属機関,会議制機関の審議資料や会議録と会議そのものの公開を求めます。  4番目は,市民参加の街づくりについてであります。  まず,開発都市計画についてです。  その第1は,昭和の森調整池について伺います。  土気昭和の森に隣接して宅地開発される事業に伴い,調整池の一部が公園内に食い込む計画が,大きな社会問題となっています。  この間,自然保護団体初め関係者から,貴重な自然が残っている場所を残してほしい,市民の憩いの場,公園を削るのは理解できないなど,厳しい批判が多数出されています。  6月24日開かれた都市計画審議会には,過去に例を見ない1,200人を超える人々からの意見書が提出されております。  日本共産党市議団は,5月19日,松井市長あてに申し入れを行い,一つ,千葉市長は,宅地開発に伴う調整池の建設に公園用地の一部を削る計画を認めないこと。二つに,千葉市長は,区画整理準備委員会に対して計画の変更を求めること。の2点を求めました。  これに対して,松井市長より,6月27日,当該調整池の周辺の現況は,昭和の森公園の斜面林と区画整理地区内周辺の樹林からなる谷地の地形をなしております。したがいまして,自然地形を生かした調整池を昭和の森公園と一体的に整備することにより,斜面林を含む谷地の地形を保全し,水辺空間を創出するよう努める方法が最適と考えています。事業実施に当たりましては,環境アセスメントの結果を踏まえ,今後,事業者と協議し,環境へ配慮した開発を指導してまいります。との回答がありました。  松井市長は,これだけ大きな社会問題となっている本件を,あくまで実施しようというのでしょうか。  そこで,質問します。  一つは,民間が営利目的で行っている宅地開発のために,公共側が公園用地の一部を削って便宜を図ることについては,いかなる理由であっても認めるべきではないと思います。これが基本的な原則であります。見解を伺います。  二つに,問題となっている場所は,自然を生かした昭和の森公園の中でも,ゲンゴロウ初め,稀少価値生物が生息したり,カタクリが自生するなど,最も自然が豊かな場所と言われています。  松井市長は,ここに調整池をつくり自然の生態系を破壊するつもりなのかどうか,見解を伺います。  三つは,松井市長が5月22日,区画整理設立準備委員会環境影響評価準備書に対して,意見書を提出し,ゲンゴロウなど希少種の生息の再調査など,環境への配慮を要請したそうです。そこで伺います。この再調査は何のために求めたのでしょうか。また,この結論はいつ出るのでしょうか。お答えください。  四つは,千葉市環境影響評価審議会がこれまでに,ゲンゴロウの再調査や調整池建設計画の一部を変更する答申を発表したこと。多くの自然保護団体などが科学的見地に立った意見書などを提出していますが,これらを真正面から受けとめたのでしょうか。お答えください。  また,関係者からの意見の中で次のことが指摘されています。環境影響の予測及び評価の,水質の項の中で,沈降試験について,凝灰質粘土層の試料で試験が行われていない。凝灰質粘土層の試料採取と沈降試験の実施,それに基づく予測評価のやり直しが必要である。なお,試験結果は,水質,生物などの施工時予測・評価結果のすべてにかかわるものである,というものです。これに対する見解も伺います。  五つは,日本共産党の申し入れに対する市長の回答,自然地形を生かした斜面樹林を含む谷地の地形を保全し,水辺空間を創出する方法が最適,とする千葉市側の意見は,日本共産党への回答だけでなく,都市計画審議会での事務局説明でも同じですし,市民やマスコミにも答えている市側の共通した見解です。そこで質問しますが,この共通した見解に市側が至った日にち,時間,すなわち区画整理準備委員会とも同じ認識に至ったときは,何年何月何日だったのか,お答えください。また,公園内に食い込む計画以前の計画では,調整池はどこへつくるつもりだったのか。その図面を示して説明してください。  六つは,6月24日開かれた都市計画審議会に提出された意見書は67通,連名のため1,200人分からなると聞いております。内容はどんなことが主に書かれていたのでしょうか。また,一つの地域の都市計画決定をめぐって,こんなにたくさんの意見書が提出された例は過去にあったかどうか,伺います。  七つは,区画整理事業の概要中,土地利用計画での調整池の数とその面積,公園敷地の面積について伺います。  八つは,土気東区画整理組合設立準備委員会の委員長は,どなたでしょうか。また,業務代行のゼネコンはどこの業者か,明らかにしていただきたいと思います。  二つ目は,稲毛の小仲台7丁目の仮称・ルネ稲毛マンション建設をめぐる問題点についてです。  このマンション建設は,小仲台7丁目にあった丸山製作所跡地に,総合地所株式会社を事業主として,地上14階建1棟,地上13階建1棟の計2棟,分譲住宅戸数490戸を建設するものであります。このマンション建設に当たって,近隣住民との話し合いはこれまで6回ほど行われているものの,幾つかの問題点が改善されずにおります。市当局は,新たに開発を展開する業者に対して,良好な近隣関係を保持する上でも,また,安全で快適な住環境の保全をする上でも適切な指導を行うことが必要です。  そこで,質問いたします。  その第1点は,車の出入口についてです。この開発によってマンションの車の出入口が,今まで丸山製作所時代には使われていなかった近隣・北側の6メートル市道に開かれることになりました。このことは,新たな住環境の変化を呼び起こし,住民との合意抜きには実施できないものとなっております。事業者は,他の出入口の設置,すなわち今まで丸山製作所時代の18メートル側の出入口等を選ばず,わざわざ新たな出入口を狭隘な裏側の6メートル道路に求めたのであります。しかも,交渉の過程では,事業者は18メートル道路側への取り付け道路シュミレーションを行い,4通りの条件を示していました。しかし,みずからの開発の事業費の問題があるからとして,どれ一つとして取り上げられなかったとしているわけです。  そこで,当局の指導について,3点伺います。  第1は,車の出入口についてであります。当局は事業者が選んだ裏道・6メートル道路は,今まで使われていなかった道路であり,新たな環境問題になるとの認識を持って調整したのかどうか。  第2は,車の出入口についての市役所内チェックは,土木部路政課市民部交通安全課の担当とされていますが,住環境の変化について十分検討したのかどうか,伺います。  第3は,千葉市中高層建築物の建設にかかわる紛争の予防と調査に関する条例は,良好な近隣関係を保持すること,並びに安全で快適な住環境を保全すること。を目的として制定されております。この際,事業者は,別の出入口のシュミレーションで,事業費が合わなかったからと問題外としておりますが,当局の指導は,事業者の諸経費は心配するが,近隣住民の新たな環境悪化はカウントしないことになるのではないか。当局は,事業者のシュミレーション4通りの案を知っているのでしょうか。そして,経費がかかるからとする事業者の言い分をなぜ取り上げたのでしょうか。  第2の点は,当敷地内の六価クロムの存在,その除去についてであります。当敷地内では,かつて六価クロムの汚染が指摘され,当敷地土壌が六価クロムで汚染され,地下水もかつて汚染されていたことが明らかであります。今,この問題が指摘され,調査がなされております。  そこで,質問します。  第1は,2回にわたる丸山製作所による調査でも,その結果はどうだったのか。基準値の何倍だったのか。  第2は,したがって調査地点を企業の言いなりでなく,住民等の指摘も含めて客観的に選定し,地表から浸透しているのですから,土下深度ごとに調査を行うべきではないでしょうか。調査について企業任せにせず,公的機関の調査を改めて行うべきではないでしょうか。  第3は,この六価クロムの汚染除去をしない限り,周辺住民の地下水の汚染源になります。ましてマンション建設により,杭打ち等などで,さらに地下水汚染が急速に進む危険もあり,表土の砂塵としての汚染拡大もあります。将来の安全性を確保するため,調査をきちんと行い,六価クロムの除去を完全に行うよう指導すべきであります。除去指導をきちんとするのかどうか,お答えください。  三つ目は,稲毛海岸駅前マリンピア横の開発についてです。  2万6,031.82平方メートルの市の土地を,コンペ方式で野村不動産を代表とするグループに130億1,591万円で売却し,30階建ての高層マンション2棟と15階建て4棟で,1,000戸の分譲マンションを建設する計画です。この計画も近隣住民には寝耳に水で,街の景観はどうなるのか,駐車場対策は,ビル風の影響は等々,住民の皆さんからたくさんの心配の声が寄せられています。この開発は,今,住宅課に書類が出されていますが,当初と異なった計画が出されています。30階建て2棟はそのままで,15階建て4棟の予定のうち1棟は19階建てとなり,計画戸数は93戸もふえているのです。  これらに対して,住民の声は聞いたのでしょうか。また,内容が当初計画と違うのはなぜでしょうか。2点についてお答えください。  四つ目は,検見川浜駅前と高浜1丁目の高層マンション建設についてであります。  真砂側には,20階建て1棟の高層ビルが建ちます。そして,磯辺側には,19階建てが17階建てに変更される。そして,西側には14階建てで,事前協議中ということでございます。  この両方の地域でございますけれども,日照の影響,その他の問題がたくさん出ているわけです。
     この三つの地域で高層建築物があるわけですが,市は法的にクリアしているからよいという立場に立つべきではないと思います。あくまで建築を行う際には,住民の住環境を守る立場で住民合意を貫くことを指導することを求めますが,お答えください。  次は,福祉の街づくりです。  一つは,点字ブロックについてです。  千葉駅前の広場整備中の平成7年9月,視覚障害者の人々から点字ブロックの改善要望書が市に提出されました。その後,たび重なる交渉を行いましたが,全然解決されませんでした。  そこで,仕方なく,昨年8月千葉県弁護士会の人権擁護委員会に対して,人権救済の申し立てを行ってまいりました。その結果,ことしの6月24日にこの申し立てを認めた県弁護士会が,市長に要望書を提出しました。そして,これに対して,改善の方針がまた追って出されているわけです。  そこで,伺いたいと思います。  第1に,弁護士会から市に要望書が出されたから,市は改善するのか。また,改善するのは,いつなのか,その予算はどのくらいなのか,伺います。  第2に,これまで何度も,私たちも改善を求めてきたのですが,なぜ今まで改善しなかったのか,その理由をお聞かせください。  第3に,障害者団体から各区役所・駅前などの改善要望も出されていますが,それについてはどうするのか。  二つは,JR稲毛駅の海側の問題です。  障害者の方からスロープがどうしてないのか。点字ブロックが劣化しているので何とかしてほしいという声が出されております。早急に安心して歩けるようにしていただきたいと思います。  最後に,教育の問題です。  人間を大事にする教育について,学校教育についてです。  その一つは,いじめ,不登校についてです。  最近,いじめ,非行,授業の不成立など,子供の生活の乱れが指摘されています。登校拒否の低年齢化も憂慮されております。  文部省は,92年の学校不適応対策調査研究協力者会議最終報告で,これまでは一般的に登校拒否となった児童生徒本人の性格と考えられていましたが,その原因・背景を分析すると,学校,家庭,社会のさまざまな要因が複雑に絡み合っていることが多いと述べております。この報告は,大きな原因となっている教育政策についての十分な批判がされておりません。そして,親や子どもだけの責任とする,そういう立場もとっておりません。しかし,今でも学校の教師や学校では,この報告の認識までも達していない例が少なくないのは残念であります。  登校拒否は,子供の心の過度な緊張,ストレス,不安から生まれるものであるわけです。また,いじめについては,昨年,日本PTA全国協議会が,全国の中学生2,000人に対してアンケートを行いました。このアンケートの回答は,1,926人からあったわけで,それによりますと,いじめ,学校生活についての問いで,学校が楽しいという生徒ほど,いじめたことがある,の割合が低く,いじめたことがある生徒の方が授業がわからない割合が高くなっているのが特徴であります。  千葉市でも,いじめや不登校は深刻です。スクールカウンセラー,相談員など増員されてはいますが,まだまだ不足していると言わなくてはなりません。  そこで,いじめ,不登校をなくす取り組みをもっと強化することを求めます。見解をお聞かせください。  次に,免許外教科担任について,伺います。  ことしも免許外の教科を担任している先生は,111人おられます。6人いる学校は2校,5人のところは1校,全体55校中46校に免許外の担任がいらっしゃるわけです。先生方の御苦労も大変でありますけれども,子供も大変です。私たちは毎年,市独自でも免許外の担任の解消を求めていますが,今回も強く要求してお答えをいただきたいと思います。  三つは,神戸須磨区の土師淳君の殺人事件がありました。テレビ,新聞,週刊誌によって連日報道されております。行き過ぎた報道もあったり,さまざまな問題が背景にあることをうかがわせます。この事件に関して,教育長の見解をお聞かせいただきますよう,お願いいたしまして,私の第1回目の質問を終わります。(拍手) 5 ◯議長(橋本 登君) 答弁願います。松井市長。    〔市長・松井 旭君 登壇〕 6 ◯市長(松井 旭君) 結城議員の御質問のうち,私からは,このたびの選挙結果に対する見解をとのお尋ねにお答えをいたします。  このたびの選挙結果は,私のこれまでの実績や第6次5か年計画の推進を基本とした今後の市政運営の考え方が,多くの市民の方々の御支持をいただきまして,10万票を超す得票を得ることができたものと存じております。  今後,選挙期間中にいただきました御意見や御要望等を,でき得る限り施策に反映をさせてまいりますとともに,広く市民の方々の声を聞き,人間尊重・市民生活優先を市政運営の基本理念といたしまして,市政に全力で取り組んでまいる所存でございます。  終わります。 7 ◯議長(橋本 登君) 鶴岡助役。 8 ◯助役(鶴岡啓一君) 私からは,初めに,市長の政治姿勢についてのうち,財政についての御質問にお答えいたします。  まず,借金についてのお尋ねでございますが,市債や債務負担行為は,単年度の一般財源の範囲内で賄うことが難しい学校,公園,道路等,公共施設の整備のための財源として,財政負担の平準化と世代間の公平を図る見地から適切な活用に努めているところでございます。そのほか,平成6年度以降,減税を先行いたしまして景気回復を図っていくというようなことがございましたので,特別に消費税率の引き上げが平成9年度に行われるまでの間,その財源不足に伴う特別な最近の経済情勢を踏まえた地方債の活用というのも行われてきているところでございます。  これらの債務残高につきましては,償還日到来になって発生する利子は含まれないで考えるのが正しいと考えております。平成9年度の市債及び企業債の残高は,一般会計で,4,136億9,400万円,特別会計691億1,800万円,企業会計1,986億8,700万円と見込んでおります。また,債務負担行為残高は,一般会計で484億4,500万円,特別会計で62億4,700万円,企業会計で105億6,500万円と見込んでおります。  なお,市債の債務残高というものをどういうときに議論するかということが一つあると思いますが,私どもは,一般的には,税等一般財源で償還していく全国自治体の標準的な会計でございます,いわゆる普通会計の残高でいろいろな議論なり比較検討をしてきております。そういう意味で,普通会計における平成9年度末の債務残高ということになりますと,市債が4,672億8,800万円,債務負担行為が484億4,500万円,合せまして5,157億3,300万円となるものと見込んでおります。  次に,証券不祥事に関する質問でございます。  お尋ねの当該各社の関連する市債の引き受けは,銀行縁故債と市場公募債でございます。第一勧業銀行については,銀行縁故債がシェア3.0%,市場公募債がシェア1.6%に,今まではなっておりました。また,野村,大和,日興,山一の各証券につきましては,市場公募債のみでありますが,各社それぞれ今までは6.5%のシェアでございました。  また,平成9年度における現在までの資金運用については,実績がございません。  なお,本市は,今回の一連の証券不祥事発生以来,事態の推移を注視してまいりましたが,この間の動向を踏まえ,6月26日に第一勧業銀行及び野村證券に対し,当面,大蔵省の行政処分が行われるまでの間,市債の引き受け及び資金運用の入札から除外する措置をとったところであります。  なお,大和,日興,山一の3証券につきましては,証券取引等監視委員会などの調査が現在進められておりますので,事態の推移を見きわめ,適切な措置を今後検討してまいりたいと考えております。  次に,第一勧業銀行の宝くじについての取り扱いでございますが,宝くじの発売受託は,日本銀行を除くすべての銀行が可能でありますが,昭和41年度以降,受託申請を行う銀行は第一勧業銀行のみでございます。  宝くじの発売に係る受託業務については,法律で業務内容,経理方法,発売庁による受託銀行への立入検査等が定められているなど,銀行の本来業務とは性格が異なるものと認識しております。  しかしながら,今回の事件によって,宝くじのイメージを損なうおそれがあることは,大変遺憾でありますので,当面,新聞,ポスター等の広報宣伝資料等から,第一勧業銀行の名前を削除する措置をとっているところでございます。  次に,過去に高金利で借り入れた市債の借り換えの状況についてでございます。市債の発行に伴う縁故債につきましては,証券発行方式と証書発行方式がございます。我が市の場合には,大部分は,市場公募債等の,いわゆる証券発行が占めておりまして,既に,証券として市場に流通しておりますので,買い入れ償却をすることは困難であります。  また,証書借入分につきましては,これまで引受金融機関と交渉してまいりましたが,縁故債が長期固定金利の位置づけであることから,実現までには至っておりませんが,低金利が継続されている現状から,財政負担の軽減を図るため,対象とすべき既往債を選定し,範囲,条件等,具体的な案を提示し,引き続き交渉を重ねてまいりたいと存じます。  次に,財政再建の方策についてお答えします。  最近の国,地方の財政状況は,長引く景気低迷のもとで,税収の落ち込みや少子・高齢化の進展等,社会経済状況の変化により,大変厳しい状況が続いております。本市もその例外ではごさいません。  さらに,国においては,去る6月3日に,公共投資の見直し,地方財政の健全化,補助金の整理合理化などを含む財政構造改革の推進方策が閣議決定され,本市にとりましても,大変大きな影響を受けることが予測されます。  そこで,これらに適切に対処するため,まず歳入面におきまして,自主財源の大宗をなす市税収入について,課税客体の適正な把握と収納率の向上を図りますとともに,使用料,手数料等につきましても,適切な見直しを図ってまいりたいと考えております。また,歳出面につきましては,平成8年2月に策定されました,行政改革推進計画の着実な推進により,歳出全般につきまして,徹底した節減合理化を推進しますとともに,各施策についての優先順位の厳しい選択を行い,限られた財源の重点的・効率的な配分に努め,健全財政の維持を図ってまいりたいと存じております。  次に,国・県との対応についての御質問のうちの,市民の暮らしに関する質問でございますが,今後とも,国・県との連携を十分に図りながら,市長が常々申し上げております人間尊重・市民生活優先の理念のもと,的確な市政運営に努め,市民が生き生きと安心して暮らせる街づくりを進めてまいる所存であります。  次に,わんぱくランド用地の取り扱いについてお答えします。  この件につきましては,現在,企業庁と具体的な協議を進めておりますが,わんぱくランド用地のうち,清掃工場用地は無償借受,企業移転用地は基本的に不動産鑑定評価額とする方向で調整を進めているところでございます。  次に,質問4の市民参加の街づくりについての御質問のうち,所管について,順次,お答えします。  まず,稲毛海岸駅前の開発については,住民の声は聞いたのかとの御質問でございますが,当該用地処分に係る地元説明につきましては,本年第1回定例会に処分議案を上程いたします前に,2回ほど周辺自治会の会長・近隣商店会等に,また,本年3月19日に原案可決されました後に,周辺の27町内自治会役員等を対象に開発計画の概要について説明を行ってまいりました。  なお,事前協議に伴うものについての住民への説明はまだ行われておりませんと承知しております。  次に,宅地課に提出された事前協議内容が当初計画と違うのはなぜかとの御質問でございますが,事前協議申請は提出されておりますが,今後,事前協議回答書の交付を受けた後,開発者は関係各課及び関係機関との具体的な個別協議を行うわけでございます。  今後の開発に当たりましては,基本協定の中で提案された基本計画に基づき実施することとなっておりますので,今後これらの事前協議を進めていく中で,適切な対応を図ってまいりたいと考えております。  次に,検見川浜駅前地区についてでございますが,当該地区は,企業庁が今後の高齢化等の新たなニーズにこたえることを基本とする地区センター整備基本方針を策定し,事業者を公募,審査の上,土地分譲を行ったものであります。  施設整備の考え方は,事前協議を了承し,現在,本市宅地開発指導要綱に基づき協議しております。  また,高浜1丁目の住宅地は,住宅・都市整備公団の計画で,同公団法第33条に基づき協議を受けて,承認しました。  なお,これらの高層建築物計画は,周辺住環境ヘの影響等もあり,十分地元住民と話し合うよう指導しておりますが,解決ができない場合は,本市中高層建築物の建築に係る紛争の予防と調整に関する条例に基づきまして,あっせん,調停等の対応を図ってまいりたいと考えております。  以上でございます。 9 ◯議長(橋本 登君) 都市局長。 10 ◯都市局長(佐々木 健君) 市長の政治姿勢についてのうち,所管についてお答えいたします。  大型プロジェクトについて,3点の御質問をいただきました。  まず1点目の,西口地区市街地再開発事業について,お答えいたします。  総事業費954億円のうち平成8年度末までに約412億円を執行いたしております。このうち,公社,これは都市整備公社並びに土地開発公社でございますが,これにより約67億円を執行しております。  次に,財源のうち市債ですが,借入額は約127億円となっております。これまでの借入額の利息として,約16億円を支払っております。  次に,テナントの見通しですが,当地区は千葉都心の玄関口であります千葉駅に隣接していること等,その恵まれた立地条件から,先般の事業計画の変更による段階的整備計画に沿って確保できるものと見込んでおります。なお,最近は,企業から事業の進捗状況や入居時期等についての問合わせも参っております。今後とも,ビルの床利用等について,検討を進めてまいります。  次に,2点目の,千葉中央港土地区画整理事業について,お答えいたします。  まず,総事業費と千葉市の負担額についてでございますが,総事業費は約553億円でございます。このうち,千葉市が162億円を負担いたします。  次に,保留地が処分できないときは,だれが責任をとるのかということでございますが,保留地の処分については,当該事業の施工者であります住宅・都市整備公団の責任において処分してまいります。  次に,3点目の,蘇我臨海部の開発構想についてでございますが,四つの質問に順次お答えいたします。  まず,開発を要望しているのはだれかということでございますが,川崎製鉄東工場の遊休地化に伴って,地主であります川崎製鉄は土地利用転換をしたいと考えておりますし,また,千葉市といたしましても,立地条件や規模の大きさ等を考慮すると,単に民間が任意に開発を行うのではなく,市にとって有意義な利用が図られるよう,計画,誘導したいと考えているものでございます。  次に,開発構想の内容・位置づけを明らかにということでございますが,構想の内容につきましては,300ヘクタールという大規模な遊休地が乱開発されないよう機能導入の三つの基本方針として,千葉市の都市運営の基盤となる機能,千葉市民の生活を豊かにする機能,千葉市民の働く場の確保及び新しい産業展開に資する機能の導入を図り,有益な土地利用転換が行われるよう,総合スポーツ公園やビジネス&テクノロジーパーク等を構想したところでございます。位置づけにつきましては,5か年計画上では,蘇我地区を大都市にふさわしい諸機能の導入等を計画的に誘導すべき地区と位置づけております。  次に,総事業費を幾らくらいと見ているのかということでございますが,現在はまだ事業費の算出はいたしておりません。  次に,土地利用の展開をどう計画していくのかということでございますが,現在,事業主体,事業手法を検討しておるところでございます。  次に,市民参加の街づくりについてのうち,所管について,順次お答えいたします。  まず,開発,都市計画についてのうち,昭和の森調整池について,所管の6点について,順次お答えいたします。  土気東地区の土気区画整理事業は,土気町及び小食土町の各一部,約85ヘクタールの区域において,事業区域内の土地地権者の皆様が集まって組織する土地区画整理組合が施行いたします。また,事業により生み出されます公園緑地,道路等の公共用地及び事業の財源は,土地地権者の減歩から充てられます。なお,当地区の平均の減歩率は,約55%を予定しております。  まず,一つ目の公園用地を削ることについてでございますが,調整池が予定されている区域は杉林,雑木林などの斜面樹林と谷地であり,昭和の森と一体の自然環境を形成しております。この現況をできる限り保全するため,土地区画整理事業地内の斜面樹林などを緑地として確保し,かつ調整池を自然に近い形にすることにより,その周辺の自然環境と昭和の森との一体性が図れるものと考えております。  このようにすることで,自然観察の場,散策の場として昭和の森を利用される市民の皆様など,多くの方々の利用増進が図られるものと考えております。  次に,調整池をつくり,自然の生態系を破壊するつもりなのかとの御質問でございますが,調整池計画は,一つ目の御質問でお答えしましたとおり,昭和の森と一体の自然環境を形成している現況の谷地の地形,及び斜面樹林の保全と水辺空間の創出等,公園機能の充実を念頭に総合的に判断したものであります。  また,調整池の堰堤設置予定箇所及び周辺には,ホンシュウオオイチモンジシマゲンゴロウは発見されておりませんが,当該ゲンゴロウ等が生息しております調整池下流部の自然環境への影響を与えぬよう指導するとともに,現存するカタクリ等の植物や小動物につきましても,専門家等の意見を踏まえ,極力保全に努めるよう,関係者と十分協議,指導してまいりたいと考えております。  次に,調整池計画において,準備委員会と市が同じ認識に至った日時はいつか。また,現計画以前の計画はどのようなものだったのかとの御質問でございますが,平成6年6月に準備委員会から協議があり,内容等を検討し,おおむね平成8年7月に計画を容認いたしました。  また,現計画以前の計画とのことでございますが,本計画は,調整池周辺の現況地形,斜面樹林の自然環境の保全の観点から,協議,検討されたもので,基本的には,当初より準備委員会から提案されたものであります。  次に,6点目の,6月24日開かれました千葉市都市計画審議会に付議されました意見書の内容でございますが,その大半は,自然の豊かな昭和の森に調整池をつくらないでほしい,市民の財産である昭和の森を宅地開発に使うことには反対である,というものでございました。また,少数ではありますが,今後の区画整理事業区域内の土地利用に関し,昭和の森に近接した区域は,高層住宅の建設により,景観を損なわないようにしてほしい,といった意見もございました。  次に,千葉市におけるこれまでの都市計画決定において,多数の意見書が出された事例があるのかどうかという御質問でございますが,昭和45年,市街化区域及び市街化調整区域の決定時に64通,また平成元年度,ごみ運搬用管路の決定時に67通の意見書が提出されております。  次に,調整池の数と面積,公園敷地の面積でございますが,当事業の土地利用計画,公共施設の配置等の,現計画では調整池の設置数は3カ所,面積約3.4ヘクタール,公園設置箇所は8カ所,敷地面積約3.7ヘクタールでございます。その他緑地等を含めますと,約6.1ヘクタールとなります。  次に,土気東地区土地区画整理組合設立準備委員会の会長,また業務代行者についてでございますが,平成4年5月に提出されました準備委員会結成届における会長は,花沢三郎氏となっております。  また,業務代行者は,組合設立後,組合と代行者間において業務代行契約を締結されることとなります。  次に,福祉の街づくりについてのうち,所管についてお答えいたします。  まず,点字ブロックについてでございます。  千葉駅東口広場の点字ブロックは,千葉市福祉の街づくり公共施設整備基準を基本として,関係団体の意見を伺って設置したものでございますが,供用後,利用者の方々から,やや視認しづらいとの御指摘をいただき,以来,JR千葉駅周辺地区における点字ブロックのあり方について,調査研究に努めてきたところであります。その結果,本年7月から実験敷設の結果を踏まえ,予算が確保され次第,改善する方針であります。  また,なぜ今まで改善しなかったかとのことでございますが,調査研究の過程で現地における体験調査等を踏まえ,視覚障害者団体等とも十分なコンセンサスを得ることに努めてまいったため,所要の日数を要したものであります。  次に,JR稲毛駅海側のスロープの位置についてお答えいたします。  JR稲毛駅海側で駅舎に入るためのスロープの位置を変更してほしいとの御質問でございますが,JR稲毛駅は,利用者も非常に多く,一般の健常者の歩行者動線との錯綜の問題も考えられますので,慎重に対処すべきではないかと思われます。  以上でございます。 11 ◯議長(橋本 登君) 企画調整局長。 12 ◯企画調整局長(島田行信君) 第6次5か年計画中の不要不急の大型プロジェクトの見直しについて,お答えをいたします。  このことにつきましては,本年の第1回定例会におきまして,野本議員にお答えをいたしておりますとおり,現在の5か年計画に計上いたしております事業につきましては,議会を初め,市民の皆様方の御意見,御要望に基づきまして,事業の選定をいたしておりますので,基本的には,推進を図る必要があるものと考えております。  もちろん,計画を策定いたしました後,社会経済情勢は大きく動いておりますし,また市民のニーズも変化をいたしておりますので,これらにつきましては,計画の弾力的な運用をもって対処をすると,こういうふうに5か年計画の推進方策の中に書いてあるところでございまして,今後ともこの考え方に沿って対応してまいりたいと思います。
     以上でございます。 13 ◯議長(橋本 登君) 福祉局長。 14 ◯福祉局長(小川 清君) 市長の政治姿勢についてのうち,所管の介護保険法案に関する御質問にお答えいたします。  まず,施設整備費等の国庫補助の増額についてでございますが,介護保険制度の円滑な推進を図るためには,今後とも施設整備や人材確保などのサービス基盤を整備する必要があると認識いたしております。したがいまして,これまでも機会あるごとに,国庫補助制度の拡充等の必要な措置を講ずるよう,全国市長会や指定都市市長会議さらには十三大都市民生主管局長会議等を通じまして,国に対し要望してきたところでございます。今後とも,全国市長会等と連携を図りながら必要に応じて要望してまいりたいと考えております。  次の,低所得者対策,保険と措置制度を組み合わせること,公費負担をふやすこと,さらには利用料を無料にすること等につきましては,いずれも関連がございますので,一括してお答えいたします。  御承知のとおり,介護保険制度導入の目的は老後の最大の不安要因である介護問題にこたえるため,高齢者が介護を必要とする状態になっても,尊厳をもって自立した生活を送ることができるよう,高齢者の介護を社会的に支える仕組みを創設しようとするものであります。また,本市といたしましても,従来の措置制度に変わる介護保険制度の導入は必要なものと考えておりますので,お話のありました保険制度と措置制度とを組み合わせることを国に働きかけることの考えはございません。  次に,低所得者等からの保険料の徴収についてでございますが,保険制度の性格から,保険料を徴収しないということはできないものと考えております。しかしながら,今回の介護保険制度におきましては,所得段階別に定額の保険料を設定することや,サービス利用時の一部負担に限度額を設けるなど,低所得者への配慮がなされているところでございます。  次に,利用料を無料にすることにつきましては,公平性の確保という観点から,受益の限度において,応分の負担をしていただくことは必要であり,やむを得ないものと考えております。  次に,公費負担をふやすことにつきましては,介護保険制度の根幹にかかわる問題でありますので,この秋に予定されております臨時国会での参議院における審議を慎重に見守ってまいりたいと考えております。  次に,高齢者が安心して暮らせる施策についてお答えいたします。  まず,本年度,登録ヘルパーを予定どおり増員することができるのかということでございますが,ヘルパーの養成研修について,定員増を図ってまいりましたので,計画の達成に向けて努力してまいりたいと考えております。また,平成12年度までのホームヘルパーの計画数の達成につきましても,今後,さらに養成研修の定員増を図ることや,民間企業で実施する養成研修の指定を行うなどにより,その確保に努めてまいりたいと考えております。  次に,ケアハウスについて,平成12年度までの目標達成をできるのかとのことでございますが,前年度末で38.3%となっております達成率が,本年度150人分のケアハウスの建設費について国費の内示をいただいたところでございますので,これが竣工する平成10年度末には,63.3%となる予定でございます。今後とも,目標達成に向けて努力してまいりたいと考えております。  次に,ホームヘルプサービスの利用率についてでございますが,お話のとおり,政令指定都市に比較いたしますと,その利用率は低くなっておるところでございます。  次に,24時間ホームヘルプサービスのモデル地区についてでございますが,千城台,小倉台地域を選定いたしましたのは,寝たきりの高齢者が多いこと,在宅介護支援センターとの連携がとれやすいこと,さらには交通渋滞が少ない地区である等の理由からでございます。また,今後,どのように進めていくのかということでございますが,現段階では,基本的には,寝たきりの高齢者の方々が多い地区等から選定してまいりたいと考えております。  次に,サービスを受けている世帯は,当初,現在,何ケースか,または1世帯1日何回訪問しているのかとのお尋ねでございますが,当初8世帯でスタートいたしましたが,途中10世帯となり,その後,施設等の入所によりまして,現在は8世帯となっております。  また,1日の訪問回数でございますが,最高8回の方から最低1回の方のケースがございまして,日々変わるわけですが,平均いたしますと,2.5回程度となっておるところでございます。  次に,サービス内容の派遣先との協議及びケアプランの変更についてのお尋ねでございますが,派遣に当たりましては,申請者と介護内容について十分な協議を行い,合意のもとにサービスを提供いたしておるところでございます。また,対象者の心身の状況の変化や本人からの希望等によりケアプランを変更するなど,より適切なサービスの提供に努めておるところでございます。  次に,委託先のスタッフの内容及び派遣相手との協議内容についてでございますが,男性2人と女性7人で,うち20代が6人,30代が3人となっております。また,協議内容につきましては,ケース開始前に訪問し,サービス内容,訪問時間などを利用者と十分に協議するよう指導いたしておるところでございます。  次に,実施要領の中で,モデル地区を千城台及び小倉台団地と定めながら,市長が特に必要と認めたときはこの限りでないとしているが,どのような場合が考えられるのかとのことでございますが,派遣世帯の枠にゆとりがあり,隣接地区で派遣が必要な場合などが挙げられようかと考えております。  次に,デイサービスの目標数をふやすべきではないかとのことでございますが,現在の高齢者福祉推進計画の中での変更は難しいものと考えております。しかしながら,今後,国において,介護保険の導入を前提として,現行の老人保健福祉計画の見直しが予測されておりますので,その見直しの中で検討をしてまいりたいと考えております。  次に,デイサービスの利用者を自宅の玄関まで送迎することにつきましては,現在,ステーション方式でなく,デイサービス用のバスが進入できる場合には自宅までの送迎を行っており,進入できない場合には自宅の近くまでの送迎といたしておるところでございます。  以上で終わります。 15 ◯議長(橋本 登君) 環境衛生局長。 16 ◯環境衛生局長(泉  真君) 高齢者が安心して暮らせる施策についてのうち,訪問看護ステーションは,平成12年の目標を達成できるのかとのお尋ねにお答えをいたします。  訪問看護ステーションは,昨年度までに,市内に9カ所が整備されておりますが,本年度に入りまして,既に1カ所が事業の指定を受けて活動を開始しており,さらに,4カ所の開設が見込まれております。こうしたことから本年度中には,14カ所が整備されることとなり,12年度末の計画数28カ所のちょうど50%が達成できるものと考えております。訪問看護ステーションの整備につきましては,病院関係者などに施設の意義や補助制度などを説明し,開設の促進を図っているところでございますが,さらに機会をとらえまして周知を図るなど,目標達成に向け努力してまいりたいと考えております。  次に,開発・都市計画についての御質問のうち,所管についてお答えをいたします。  まず,昭和の森の調整池につきまして,市長意見でホンシュウオオイチモンジシマゲンゴロウについて再調査を求めた点についてのお尋ねでございますが,再調査の理由につきましては,まず事業者が環境影響評価準備書を作成するに当たって,事前の環境調査を行いました段階,これは主に平成5年ごろでございますが,この時点では,当該ゲンゴロウの存在は確認されませんでした。しかし,その後,本市が行いました野生動植物の生息状況及び生態系調査報告書におきまして,昭和の森で1個体確認されたとの報告がありましたため,その的確な保全が図られるよう,環境影響評価審査会からの答申を踏まえまして再調査の指導を行ったところでございます。また,その結果につきましては,環境影響評価書の中で報告されることとなっております。  次に,環境影響評価審査会や自然保護団体の意見をどのように受けとめたのか,こういうお尋ねでございます。  環境影響評価審査会の答申につきましては,事業者へ指導を行います市長意見に反映しているところでございます。また,自然保護団体の意見につきましても,その趣旨を十分承っているところでございます。  いずれにいたしましても,本事業の実施に当たって,今後とも環境影響評価制度の中で環境保全が図られるよう事業者を指導してまいりたいと存じます。  次に,凝灰質粘土層の試料採取と沈降試験の実施についてのお尋ねでございますが,準備書におきます予測・評価におきまして用いました試験方法は,御指摘の凝灰質粘土層と起源を同じくします,本事業区域の関東ローム層の上部層を試料として十分撹拌処理した上,沈降試験を行っておりますことから,本事業の浮遊物質の環境影響予測・評価を行う方法としては妥当であると考えております。さらに,この評価に加えまして,施工時,供用時に予測評価を担保するための監視を行うこととなっています。これらのことから,環境の保全は図れるものと考えており,御指摘の予測・評価のやり直しについては必要ないものと考えております。  次に,稲毛区小仲台マンションの建築についてのうち,所管についてお答えをいたします。  まず,調査結果についてですが,丸山製作所の調査結果の報告書によりますと,1回目の調査では,工場敷地内の7カ所で調査を行い,うち2カ所から六価クロムが検出されております。その濃度は1.5ミリグラム・パー・リットルと1.6ミリグラム・パー・リットルで,それぞれ土壌環境基準値の30倍及び32倍でございます。2回目の調査では,基準値を超えた2地点について,深度方向の調査を行い,それぞれ2メートル及び3メートルまでの土壌から基準値を超える六価クロムが検出をされております。  次に,調査方法についてですが,これまでの2回の調査につきましては,地元自治会の立ち合いのもとに実施されたと聞いておりますが,今後,関係住民及び市の立ち合いのもとに実施するよう指導してまいりたいと存じます。  最後に,六価クロムの除去指導につきましては,環境庁が定めております重金属等に係る土壌汚染調査・対策指針に基づきまして,的確な除去対策を講ずるよう指導してまいる考えでございます。  以上でございます。 17 ◯議長(橋本 登君) 総務局長。 18 ◯総務局長(小島一彦君) 情報公開について,お答えいたします。  まず,情報公開請求権の根拠を知る権利に基づくものと明確化すべきだがとのことでございますが,知る権利という概念については,さまざまな理解の仕方がありますことから,条例においては,情報の公開を請求する権利として定めたものでございます。  次に,官々接待などの相手方氏名,場所などは開示すべきだがとのことでございますが,現在,情報公開審査会で審議中であり,審議も進んできておりますので,その答申を尊重してまいりたいと考えております。  また,閲覧手数料を無料に,コピー代を値下げすべきとのことでございますが,国の情報公開法要綱案においても,制度の運用には,相当の労力と費用を要するので,請求権者に,その公平な負担が求められるとされており,具体的な内容については政令で定めることとなりますので,その内容を踏まえて,検討をしてまいりたいと考えております。  次に,国等関係情報意思形成過程情報につきましては,公開しているものもあるわけでございますが,本市と国等との協力関係,信頼関係が著しく損なわれる場台や,未成熟な情報でありますことから,これを公開することにより,無用の誤解等を招くものにあっては,非公開としているところございます。  今後とも,原則公開という基本理念を踏まえ,適切に対応してまいりたいと考えております。  次に,審議会のような執行機関の附属機関・合議制機関の会議並びに審議資料や会議録の公開についての御質問でございますが,基本的には公開をすることが望ましいと考えております。しかしながら,公開をすることにより,個人のプライバシーの侵害,さらには,自由な意見交換や発言が阻害されるおそれもあることが考えられますため,その公開につきましては,それぞれの審議会等におきまして,あらかじめ協議いたすこととしております。  以上でございます。 19 ◯議長(橋本 登君) 市民局長。 20 ◯市民局長(川島勝人君) 御質問の4,市民参加の街づくりについてのうち,所管についてお答えをいたします。  最初に,稲毛区小仲台のマンション建設についての1点目,車の出入り口について,新たな環境問題になるとの認識を持って調整したのかとのことでございます。  仮称・ルネ・稲毛マンションにつきましては,都市計画道路幕張町弁天町線の18メートル道路に面しておりまして,交通量が非常に多く,また建設地付近には大型スーパーなどがあり,非常に混雑している状況でございます。したがいまして,当該マンションの出入り口は,信号機が設置されている交差点であり,交通量の少ない6メートル道路から,幕張町弁天町線へスムーズに出るのが可能であること,また交通事故防止の観点から総合的に判断し,指導したところでございます。なお,事業主側からも,所轄警察署及び県警本部と協議をいたしているところでございます。  次に,2点目の区役所の点字ブロックの改善についてお答えします。  議員御承知のとおり,区役所における点字ブロックにつきましては,福祉の街づくり公共施設整備基準の策定以前に敷設をされたものでございまして,各区役所の点字ブロックの仕様につきましては,色あるいは形状などが統一されていない状況でございます。  従来より,視覚障害者の方々から,公共施設などの利用が円滑にできるよう点字ブロックの改善要望があることから,区役所におきましても,このことに対する適切な対応が必要であるとの認識をいたしております。  このことから,計画的に改善が図れるよう検討してまいりたいと考えております。  終わります。 21 ◯議長(橋本 登君) 建設局長。 22 ◯建設局長(染谷武夫君) 稲毛区小仲台マンション建築についてのうち,所管についてお答えをいたします。車の出入り口についてでございます。  宅地開発指導要綱に基づく協議の中で,申請者より6メートル道路より18メートル道路に出る協議がありましたので,この内容について交通安全施設を検討し,西警察署と協議をし,その結果を踏まえて申請者と協議を締結したものでございます。  次に,4通りのシュミレーションについてのお尋ねでございますが,宅地開発指導要綱に基づく協議の中では,申請者より全く説明はございませんでした。その後,今議会に提出されました陳情第5号によりまして,その事実を確認したところでございます。本市といたしましては,協議締結いたしました内容が,最も適していると理解しているところでございます。  以上でございます。 23 ◯議長(橋本 登君) 教育長。 24 ◯教育長(飯田征男君) 学校教育について,3点の御質問にお答え申し上げます。  初めに,いじめ・不登校に対する取り組みの強化についてでございますが,各種の研修会等の開催によりまして,教師の指導力や資質の向上を図ることはもちろんのこと,相談窓口の充実を図るため,スクールカウンセラーの配置を3校から7校に拡充するとともに,教育相談員を11名から13名に増員いたしまして,児童生徒等の悩みの解決に当たっているところであります。  次に,免許外担任を市独自でなくすことはできないのかという御質問でございますが,本市では,免許外担任を減らすために,教科を配慮した人事異動,各学校で専門教科担任を優先した校務分掌,また県教育委員会に対しまして,非常勤講師の派遣を要求するなどの努力をいたしまして,毎年,免許外担任は減少してきておるところであります。  議員御承知のとおり,非常勤講師を含めた教職員定数の配置につきましては,県教委が所管しておりますので,市独自で免許外担任を解消するための講師等の配置につきましては財政負担の秩序を乱すことになりますので困難でございます。したがいまして,今後とも,国や県に免許外担任解消のための教員の増置を要求してまいる所存でございます。  次に,神戸で発生した児童殺害事件についてでございますが,容疑者として中学3年生が逮捕されたことは,極めて残念なことと思っております。本市は,人間尊重の教育を基本理念として,日ごろから心の教育をはぐくむため,学校,家庭,地域社会の密接な連携により教育を推進しているところであります。学校教育はもちろんのこと,地域社会及び家庭の教育力向上の重要さや心のケアの必要性を改めて痛切に感じたところでございます。  今回の事件の詳細につきましては明らかになっておりませんが,教育委員会といたしましては,今後も心の教育を基本とした教育施策を推進するため,いじめや登校拒否などの施策の充実を図ってまいりたいと考えております。  終わります。 25 ◯議長(橋本 登君) 結城房江議員。 26 ◯41番(結城房江君) それでは,2回目の質問を行います。  まず最初に,市長の政治姿勢ですけれども,やはり松井市長では,国・県に対して,市民の暮らしを守る防波堤の役割,これについては果たせないということをまた改めて再確認をしたところであります。  そこで,質問をいたします。  まず,借金についてですけれども,全国自治体の標準的な会計である普通会計の残高が5,157億円であるということ,これは言われなくても私も十分承知しております。私が質問したのは,一般,特別,企業,全会計の借入残高とその利息の合計が全部で1兆333億円ですよと,これを認めるのかどうかということを聞いたんですよ。このことを認めるのがそんなに嫌なんですか。嫌だったらその理由をはっきりお答えください。そして,1兆333億円が市民に知られるのを隠そうとするその理由は何なのか,明らかにしていただきたい。物事の解決は事実を認めるところから始まると思いますので。そこで伺いますけれども,利息を含めた借金は1兆333億円で間違いはないのかどうか,はっきりお答えください。  次に,市債の借り換えの問題ですけれども,いろいろ理由をつけているわけですが,もう既にやっているところがあるわけですよ。御存じですよね。ですから,はっきりと答えてください。私が言うと時間がなくなりますから。  次に,市民参加の街づくりについてなんですけれども,稲毛海岸の土地,これは市の土地売ったわけですね。それから企業庁の分,市の土地,公が売ったところで大変な問題が起こっているというのが今現状なわけです。ここできちんとした指導を売った側の責任としてやるべきだというふうに思いますので,あくまで住民合意を貫く意思があるのかどうか,伺います。それから,企業庁が売った部分については,高齢化対応ということで,片側には健康増進センター,そしてもう片方には在宅支援センターが入るというふうになっておりますけれども,そのことについて,どんな内容なのか,明らかにしてください。  次に,大型プロジェクトです。  西口の再開発なんですけれども,平成8年までに435億円執行して,このうち公社と市債合わせて194億円が借金であるわけですね。利息は16億円。今後,総事業費950億円を支払うと,借金総額と利息はどのくらいになるのか,伺います。それから,テナントの見通しについては,かなり強気ですけれども,本当にそうなんでしょうか。そこで伺いますが,仮にA1棟だけで終わりにしたら,A2,B2の建設費は浮くわけですけれども,この費用は幾らなのか,明らかにしてください。  中央港の問題については,第二の幕張新都心というふれ込みで始めているわけですけれども,パンフレットにあるように,あんな構想のウォーターフロント計画できるのかどうか,はっきりとお答えください。それから,保留地処分の問題は,住都公団が責任を持つと言っておりますけれども,千葉市が一定引き受けるような,そんなことがあるのかどうか。また,更地のままの場合,長く続いたときに,その管理に,また千葉市がこれに対する負担を生ずることがないのかどうか,伺います。  それから,蘇我の臨海開発ですけれども,機能参入の三つの基本方針を定めて,市が空き地事業を誘導していくというふうに答えたわけです。300ヘクタールのうち,公共が買い上げることになる土地の面積はどのくらいになるというふうに予想しておられますか,伺います。そして,その価格は,実勢価格で購入するのか,それとも川鉄が市に無償で譲渡するのか,伺います。  次に,6次5か年計画の見直しですけれども,社会情勢の変化や今後の動向によって計画事業の見直しなど,弾力的な運用云々と答えていました。今,求められているのは,政府の財政計画も変化をして,市の税収の見込みも変わって,とりわけ市長選挙で投票した市民の6割が,大型公共事業を縮小して,全国最低の福祉・暮らしを向上してほしい,こういうふうに求めたんじゃありませんか。この現実の上に立って考えれば,全事業費中62%以上が借金で成り立っている5か年計画を見直すことは,当然やるべきことだと思いますけれども,明言をしていただきたいと思います。  次に,市民参加の街づくりです。  昭和の森の問題です。  公園用地の一部,0.3ヘクタールを削ることは,その分だけ民間の開発に市民の土地を提供することになります。なぜ特定の開発者に利便を与えようとするのか,このことについて率直にお答えをください。  二つは,自然破壊について,答弁では,いろいろな手立てをとったとか,再調査の指導をしたとか,自然保護団体の意見も聞いたとか,環境影響予測評価の方法も妥当だとか,すべて心配は要らない,環境保全は図れる,こんなふうに答えています。しかし,これは,関係者からのさまざまな指摘に真っ正面から答えているのではなく,準備委員会と市当局の開発を進めるのに都合のよい立場からの説明でしかないと思います。しかも大丈夫というのはあくまで予測です。  そこで,伺いますけれども,公園内に食い込む形で調整池をつくるのをやめて,現状のまま自然を残すことが,一番の自然を残すことになるのではないか。そのための努力をするのが市長の役割ではありませんか,お答えください。  三つ目には,調整池の位置について,現在の計画は,平成6年6月に準備委員会から協議があったものと基本的には同じとの答弁でした。すなわち,計画の初めから公園用地の一部を削る計画であったとのことですが,本当ですか。私は,ここに土気東地区土地区画整理組合設立準備委員会発行の,花沢さんがちゃんと載っているやつですよ,これがあるんですよ。これは,1994年1月号なんですけれども,この中には,地区説明会用に印刷された完成イメージ図が載っているんです。今,問題になっている調整池の場所も書かれていますが,昭和の森の外側にはっきりと書かれているんです。  そこで伺います。このことからも,調整池の計画は,最初は民間の土地の中で,組合の土地の中で計画されていた,その後,昭和の森に食い込む形で計画変更されたことは明らかではありませんか。それなのに,都市局長は,初めから昭和の森に食い込む計画であったと答弁しているのは,なぜ事実と違う答弁をしたのか,伺います。  三つ目には,調整池の位置が当初,昭和の森の外だったものを一部食い込む形で変更したのは,どっち側の言い分なんですか。準備委員会ですか,それとも市がこうした方がいいですよと言ったんですか,はっきりとお答えいただきたい。  それから,四つ目には,市長が準備委員会の環境影響評価書に対し,意見書を出して再調査を行ったことに対する答弁は納得できません。この意見書を提出したのは5月22日,市長選挙の直前,その前,5月初めから調整池問題が新聞で報道され始めて大きな問題になるのであわてて出した形跡があるわけですが,どうでしょうか。しかも,この結論が出ないうちに,都市計画審議会を開いて結論を出していることを見れば,市長選挙目当てのポーズだという市民の指摘は説得力があると思いますけれども,いかがですか,お答えください。  五つ目に,最後に全体の流れをまとめてみますけれども,今回の問題は,実に仕組まれている感があります。平成6年に協議入りして,平成8年7月に公園の一部を削ることを認めた。認めた側が松井市長,公園を削るお墨つきをもらったのが花沢三郎準備委員会会長,そして業務代行は東急不動産。ところが,平成9年5月初めから社会問題となって市長は大あわてをして,環境アセスに対する意見書を急遽5月22日に提出した。市長選挙が無事終わって,本来ならば,意見書の結論が出てから開くべき都市計画審議会をそれ以前に開いて多くの意見を抑えて結論を出してしまったわけです。おまけに7月4日に開かれた大都市税財政特別委員会で,国への予算要望書の中に県の都市計画も決まっていない土気東地区区画整理を文書でちゃんと書いてあるんです。実に市民無視,議会無視ではないですか。花沢三郎氏を会長とする区画整理準備委員会の思惑どおり,松井市政が動かされているのか,動いているのか,大きな疑問を感じます。お答えください。  次は,福祉の問題です。  高齢者の福祉推進計画について。まず,ホームヘルパーについてです。  平成9年の登録のヘルパーでは165人達成できると言っているわけですけれども,年度内,年度ぎりぎりに達成しても,ことしはちっとも役に立たないわけですね。早いうちに達成させるべきだと思いますけれども,いかがですか。それから,12年度までに,毎年301人ずつの計算でふやしていかなければならない。本当にできるのか,明言していただきたい。  ケアハウスについても,36.7%残っているわけですね。努力はすると言っているわけですけれども,これは本当に達成していただきたいんですが,病気になっても,このケアハウスから追い出されるようなことがないのかどうか,伺います。  次に,在宅サービスの24時間のヘルパーサービスですけれども,モデルケースとはいえ,8世帯が1日わずか2回ですね,1回20分ですから40分ですね,これが平均なんです。これだけモデル事業と銘打ってやったわけですから,もっと実効力のあるものにしていただきたいというわけです。  ところで,ケアプランの変更についてですけれども,御家族の意見,本人の意見も聞いて,ちゃんとすべきだというふうに思いますけれども,いかがですか。  それから,モデル地区の拡大についてなんですが,次のモデル地区,これは,ぜひ美浜区にしていただきたいと,私は要望しておきます。これは,なぜかといえば,自分で寝返りができないお年寄り,これを置いて働きに行かなければ食べられないということで,奥さんが枕元にごはんを置いて出かけるといった世帯だとか,自分でトイレに行くのに,寝起きできない人,そういう世帯だとか,本当に24時間の介護が必要な世帯が私の知っているところでも,10ケースぐらいあります。ですから,ほかにもまだまだたくさんあると思いますので,ぜひ美浜区を次のモデル地域として選考していただきたいと思います。御見解を伺います。  次は,小仲台マンションの建設についてです。  まず,六価クロムの問題なんですけれども,1回目の調査で,2地点で,基準の30倍,32倍が検出されているわけです。2回目には,2地点で基準値を超えるものが出ているわけです。地元の人たちは,昭和50年に隣接地で100倍もの六価クロムが検出されたことがあるので,大変心配をしているわけです。  そこで,伺います。この調査を行った機関はどこなのか。そして,丸山製作所との関係はどうなのか。二つ目には,昭和50年の100倍の六価クロムの検出を考えると,もっと調査が必要ではないか。さらに拡大した調査を住民の立ち会いの上で,場所とか深さとか,こういうことも含めて一緒に調査を行うことを求めます。その考えがあるかどうか。また,データは,きちんと公表されるべきだと思いますが,どうでしょうか。三つ目には,除去指導を環境庁の指針に基づいて行うということですが,この地域ではどんな方法でやるのか,適していると考えているのか,伺います。  次には,車の出入口についてなんですが,18メートル道路に出るよりも,6メートル道路に出た方がシュミレーションから見ても最も適しているという,そういう答弁ですけれども,住民の意向は本当に聞いたのか,まず伺います。聞かないで市と業者で決めるのは問題ではないか。二つ目に,交通安全施策を検討して,西警察と協議して申請者と決めたと言っておりますけれども,これは住民は参加して決めたのかどうか,伺います。三つ目に,シュミレーションの結果,整備経費がかかるので,その案は取り上げなかったということですけれども,実はこれが一番住民にとって安全なやり方ではなかったのかというふうに私は思うわけですが,いかがでしょうか。3点について伺います。
     次は,教育の問題です。  人間を大事にする教育について。いじめ,不登校に対する取り組みは,教師の指導力の向上,相談窓口の強化として,また,スクールカウンセラーを3校から7校にとか,相談員をふやしたとかという答弁であったわけです。  そこで,伺います。一つは,いじめ,不登校の取り組みは,これで十分だとお考えですか。それとも,もっともっとふやしたいとお考えでしょうか。率直にお尋ねします。二つに,いじめ,不登校の要因として,学校側や行政の側にも責任があると考えておられるでしょうか,お伺いします。  次に,免許外の教科担任についてです。  今回も,市独自での解消は考えていないと,大変残念な答弁です。政令市の中でも,幾つかの市では,市独自で非常勤講師を採用して解消しているのは御存じのはずです。どこの市でどのくらい解消しているのか,知っているはずです。ぜひお答えください。そして,なぜ千葉市では,実施しようとしないのか,その理由をはっきりとお答えください。  次は,福祉の街づくりの問題で,駅前の点字ブロックがやっと全面黄色になるということ。これは,本当に障害者の皆さんとの長い間の苦労が実ったというふうに思うわけですね。そこで,市内にはまだまだたくさん不十分なところがありますので,これから公共施設だとか,道路だとか,駅前広場だとか,総点検をして,直すべきところは直すべきだと思いますが,いかがですか。また,稲毛駅については,劣化してぐらぐらしている点字ブロックもありますので,早急に直してください。スロープについても,障害者にとって使いづらいものでは何の役にも立ちませんので,改善をすべきです。お答えください。  最後に,情報公開の問題です。  情報公開というのは,住民が主人公という,そういう政治をつくるための基本の問題です。そこで,手数料について,松井市長は,記者会見で,個人見解として,率直に,見直す方向になるだろうと,そういうふうに報道されておりますけれども,具体的な見通しをお聞かせいただきたいというふうに思います。それから,知る権利の問題についても,これもちゃんと明記をすべきだと,私は考えます。大阪とか川崎とか,ちゃんとなっております。知る権利があるかないかというのは,住民が主人公だということかどうかということになるわけですから,その点についてもお答えいただきたい。それから,官官接待などの相手方氏名や場所などの開示の問題で,今審議中だと言っておりますけれども,いつまで審議をやるのか。それとも,裁判の判決でも出なければ公開しないんですか。今,国では,情報公開法が要綱案出されておりますけれども,これでは,公務員の職,氏名,これらの公開は対象になっているのかどうか,お聞きしたいと思います。  以上で,2回目終わります。 27 ◯議長(橋本 登君) 答弁願います。鶴岡助役。 28 ◯助役(鶴岡啓一君) お答え申し上げます。  まず初めに,国・県との対応についてでございますが,今までも私どもは,松井市長の,先ほど申し上げましたような,基本姿勢に基づきまして,時々の問題につきまして,担当局長が国に申し入れをする。あるいは,政令市一体となって申し入れをする。そういうようなことでやってきておりまして,そういう努力をこれからもやっていきたいというふうに考えております。  次に,借金の問題でございますが,債務残高というときに,利子まで入れて議論をされているというのは,先ほどお答え申し上げましたように,私どもはおかしいのではないかと考えております。国債残高,あるいは今,国の財政構造改革の中で,国・地方を通ずる債務残高を国民総生産比何パーセント以下に下げるんであるとか,あるいは国際的に日本国の国や地方の公経済における借金残高が多いのではないかというときも,あくまでもそれは借入金の残高を言っております。そういう意味で申し上げますと,先ほど個別にお答えしましたが,それらを合わせました合計額は7,467億5,600万円になるものと考えております。  それから,市債の借り換えの件でございますが,借り換えを行っている団体があることは,私どもも承知しておりますが,既にやっております団体の方法が長期的に見て,本当に金利負担になるのかどうか,もう少し勉強してみたいと思いますし,いずれにしましても,先ほど申し上げましたように,証書借入で借り入れている縁故債につきまして,私どもも金利負担軽減の観点から,さらに努力をしてまいりたいと考えております。  それから,3点目の,稲毛海岸駅前の用地あるいは高浜1丁目の用地,それぞれ私どもの方から売却処分をいたしました。当然に売った者の責任としまして,高浜1丁目の用地につきましても,管財課の職員あるいは当時の財政局長等も地元説明会等に入り,住都公団との間の調整も図ってきております。それからまた,これから行われます稲毛のいわゆるセンター用地の開発につきましても,先ほど申し上げましたとおり,基本協定のコンセプトが維持されますように,十分私どもとしても努力をしてまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 29 ◯議長(橋本 登君) 都市局長。 30 ◯都市局長(佐々木 健君) 所管について2回目の御質問をいただきましたので,順次お答えいたします。  まず,大型プロジェクトについてでございますが,西口市街地再開発事業について,まずお答えいたします。  事業費954億円を執行した場合の借入の総額でありますが,平成8年3月の事業認可変更時点での資金計画上では,約305億円を予定しております。また,利息につきましては,約115億円を見込んでおります。次に,A2棟,B棟の建設費でございますが,約200億円を見込んでおります。  次に,千葉中央港土地区画整理事業についてでございます。まず1点目の,第2の幕張新都心ということで始めたので,パンフレットにあるような,高層建築物が立ち並ぶ街が本当にできるのかについての御質問でございますが,本地区の事業は,基盤整備を土地区画整理事業で行い,建築物については,各地権者が目的に応じて建設することになります。この建築物については,地区全体にわたって,基準容積率を400%の商業業務地区と想定いたしまして,地権者による街づくり協議会において,その具体化に向けて検討いたしておるところでございます。  2点目の保留地処分は,住宅・都市整備公団ということだが,思うように売れない場合,千葉市が一定分引き受けることになるのか,また更地のままの状態が長く続けば,その管理に公共が負担する事態が生じるようなことにならないのかについてでございますが,保留地処分につきましては,住宅・都市整備公団の責任において処分することにしておりますので,現在のところ,御指摘のようなことは考えておりません。また,保留地につきましては,施行者であります住宅・都市整備公団が管理することとなっております。  次に,蘇我臨海部開発整備構想につきまして,公共が買い上げることになる土地の面積及び価格についてでございますが,将来,公共に帰属するものとして,一般的には道路,公園等の公共施設が考えられます。しかしながら,現時点では,基本計画や事業手法が定まっておりませんので,具体的なお答えはいたしかねる状況にあります。  次に,昭和の森についての2回目の御質問についてお答えいたします。  公園用地の一部を削り,なぜ特定の開発者に利便を与えようとするのかとの御質問ですが,市民の財産である昭和の森をただ単に削減し,区画整理事業で必要な調整池をつくるということではなく,調整池に湿性植物を成育させ,小動物が生息できる水辺空間として創造し,昭和の森の一部として取り込んでまいります。このようにすることで,自然観察の場,散策の場として昭和の森の利用増進につながるものと考えております。  次に,公園内に食い込む形で調整池をつくることをやめて,現状のまま自然を残すことが一番万全の形で自然を残すことになるのではないかとの御質問でございますが,この調整池計画についての協議においては,地区内に調整池を設置した場合と昭和の森公園と一体的に整備を図った場合との比較,自然環境や景観に与える影響,また将来にわたっての利用等について,総合的に検討を行ってまいりました。地区内に調整池を設置した場合は,昭和の森公園に隣接する位置にコンクリートづくりの調整池が設置されることとなり,昭和の森と連檐する自然環境がなくなってしまうこと。また,昭和の森公園からの景観も著しく損なわれることになります。このため,昭和の森と一体の自然環境を形成している現況の谷地及び斜面樹林の保全と水辺空間の創出と公園機能の充実が図れることなどを考慮した結果,現調整池計画が最良な方法であると考えております。  次に,計画の初めから公園用地の一部にかかる計画ではなかったのではないかという御指摘でございますけれども,先ほど申し上げましたとおり,準備委員会から,平成6年6月,すなわち1994年6月からの協議が開始されまして,その初期の段階から提案されたものと基本的には変わってないということでございます。先ほどお示しの1994年1月の準備委員会からの地権者に回覧されたイメージ図につきましては,区画整理区域が表示されていないのではないかと存じております。  次に,意見書の結論が出てから都市計画審議会を開くべきであるとの御質問でございますけれども,土気東地区土地区画整理事業に関する都市計画については,当該事業の位置づけや意義が整理され,地元地権者の合意が形成され,関係機関の協議が調ったことから,手続きを行っているものでございます。  また,環境問題につきましては,別途環境アセスメントの手続きの中で対応しておりますが,環境影響評価準備書に対する市長意見が既に提出されておりますので,これに十分対応するよう事業者を指導しているところでございます。  次に,区画整理準備委員会の思惑どおり,市政が動かされているのではないかとの御質問でございますが,土気東地区土地区画整理事業は,事業区域内の地権者の皆様が集まって組織する土地区画整理組合が事業を施行するものであります。本事業の経過といたしまして,平成4年4月に地権者で組織されます準備委員会が結成され,それ以降,準備委員会と関係機関等との協議,調整を図り,進めてまいったところでございます。今回,国,県,市等の関係機関との調整が図られたことにより,都市計画の手続きを進めている状況にあります。区画整理事業を進めるには,関係機関との調整に時間を要するものであり,これらの調整が図られたことにより,手続きを行っているところであり,これは通常の土地区画整理事業と同様であります。  次に,福祉の街づくりについてのうち,JR稲毛駅のスロープについてでございますが,議員御指摘のことにつきましては,現状把握の上,適切に対処してまいりたいと存じます。  以上でございます。 31 ◯議長(橋本 登君) 企画調整局長。 32 ◯企画調整局長(島田行信君) 所管の2点についてお答えをいたします。  まず,検見川浜駅前周辺開発について,高齢化等への対応施設の内容は何かというお尋ねでございます。  真砂側につきましては,室内プールやトレーニングルーム等を想定した健康増進施設,また磯辺側につきましては,地域の介護サービス需要に対して,ホームヘルパーの派遣等の業務を行う在宅介護サービスセンターが計画をされております。これらの施設は,本市におきます今後の高齢化社会の到来を考慮いたしますと,市民ニーズに沿った施設であると理解をいたしております。  次に,第6次5か年計画の見直しを明言せよというお尋ねでございます。先ほどもお答えをいたしましたとおり,5か年計画の推進につきましては,計画書の中に,弾力的な運用に努めることと明記をいたしておりますが,この弾力的な運用といいますのは,計画策定後の状況の変化あるいは市民ニーズの変化に対応いたしまして,これらに柔軟に対応すると,こういうことでございまして,また計画は,毎年度の予算編成を通じて具体化をする仕組みでございます。したがいまして,これらの両方策の中で,今後とも適切な対応を図ってまいりたいと考えております。  以上で終わります。 33 ◯議長(橋本 登君) 福祉局長。 34 ◯福祉局長(小川 清君) 2回目の御質問にお答えいたします。  最初は,平成9年度の登録ヘルパーについて,来年3月に達成したのでは遅いのではないのかということでございますが,市社協によりますこの養成研修につきましては,9月から開始いたしておるところでございまして,来年の3月までとなっておるわけでございます。しかしながら,既にこの養成研修を終えられた方もいらっしゃいますので,その方については,常時登録を受け付けるなど,その確保につきまして,今後とも努めてまいりたいと考えております。  次は,ホームヘルパー,平成12年度までに確保しなければならないけれども,本当に計画に対する達成が可能なのか,決意のほどをということでございます。ヘルパーの確保につきましては,今後とも需要と供給,あるいは,さらには介護保険等の導入等もございますので,そういった観点等踏まえながら,バランスを視野に入れながら目標数の達成に向けて努力してまいりたいと考えております。  次に,ケアハウスの件でございます。入居者が病気等になった場合,ケアをしてもらえるのか。また,他の施設に移されることがあるのかというお尋ねでございます。施設から医療機関を紹介して,また御自身で病院へ行くというようなこともございます。そういったケースの入院や要介護状態になった場合でも,他の施設に入所した事例もございます。また,一方的に追い出されるようなことがないかということですけれども,そのようなことはないものと存じております。  次に,24時間ホームヘルプサービスのケアプランの変更につきましては,先ほどお答えいたしましたとおり,御本人及び家族からの希望によりまして,変更いたしておるところでございます。具体的に申し上げますと,事例としては,利用者の状況によりまして,派遣回数を調整したケース,あるいは滞在型ホームヘルプサービスの回数をふやしたケース,さらには医師の往診を依頼したケース等々でございます。十分に希望等を聞きながら進めてまいりたいと考えております。  次は,同じく24時間ヘルプサービスで,いわゆるモデル地区について,美浜区を優先にと,こういうようなお話でございますが,今,私がここで美浜区を優先ということは申し上げられません。御意見として伺っておきますけれども,今後,庁内に設置しております選定委員会におきまして,検討した上で,それらいろいろ実態把握をした中で選考が進められるわけでございますので,そういうふうに進めてまいりたいと考えております。  以上で終わります。 35 ◯議長(橋本 登君) 環境衛生局長。 36 ◯環境衛生局長(泉  真君) まず,昭和の森調整池についてのうち,所管についてお答えをいたします。  5月22日に意見書を出したわけでございますが,本件に関しましては,環境影響評価審査会が1回目を2月3日に,それから2回目を4月4日に,そして3回目を5月14日に開催しまして,十分な協議の上,5月16日付けで答申をいただき,これを踏まえまして,5月22日に意見書を出したものでございます。  次に,小仲台マンションの建築についてのうち,所管についてお答えします。  まず,調査機関についてですが,これは,丸山製作所が株式会社日本環境指導センターに調査を依頼して実施したものでございます。  次に,調査の拡大についてですが,今後さらに深度も含め,また調査地点をふやして住民立ち会いのもとで実施するように,それから結果についても,地元自治会へ報告するよう指導してまいりたいと存じます。  最後に,除去方法でございますが,処理対策として,現地内での処理か,あるいは現地外での処理とするか,また応急対策を必要とするかなど,環境庁の対策指針に基づきまして,土壌調査の結果も踏まえ,最も適切な方法で実施するよう指導してまいります。  以上でございます。 37 ◯議長(橋本 登君) 建設局長。 38 ◯建設局長(染谷武夫君) 2回目の質問のうち,所管についてお答えいたします。  まず最初に,稲毛区小仲台マンション建築に関する問題の中の車の出入口でございますが,3点の質問をいただきました。関連がございますので,一括してお答えいたします。  宅地開発指導要綱に基づく協議でございまして,現行案に決定いたしましたのは,整備経費の多寡ではございませんで,交通安全性に配慮しつつ,合理的な整備効果を勘案し,交通管理者とも協議を進め,事業者と協議書を締結したところでございます。なお,住民と事業者間の調整につきましては,千葉市中高層建築物の建築に係る紛争の予防と調整に関する条例に基づき,総合的に対応しているところでございます。  次に,福祉の街づくりの関係で,点字ブロックの御質問がございました。  市内の点字ブロックの点検,改善についてでございます。人にやさしい道づくりの中で,高齢者,視覚障害者等,だれもが安全に通行できる道路環境の整備を図るため,平成8年度までに,市内全域を対象に,歩道の調査点検を実施いたしました。点字ブロックの整備につきましては,市内での延長約38キロに設置しておりますが,配置や連続性におきまして,改善すべき箇所のあることは認識しております。連続性が重要なポイントであることから,順次改善を図ってまいりたいと考えております。  以上でございます。 39 ◯議長(橋本 登君) 教育長。 40 ◯教育長(飯田征男君) 学校教育について,2回目の質問にお答え申し上げます。  まず,いじめ,不登校の取り組みについてでございますが,これまでいじめ,不登校につきましては,積極的に取り組んできたところでございますが,まだ必ずしも十分ではないものと認識をいたしております。このようなことから,スクールカウンセラーの拡充につきましては,市独自に国へ強く要望いたしておるところでございます。また,教育相談員の増員につきましても,検討してまいりたいと考えております。  次に,いじめ,不登校の責任についてはということでございますが,子供を取り巻く生活や教育環境は,急速に変化しておりまして,心の触れ合いや人間的なつながりが日ごとに失われつつあります。こうした要因が複雑に重なり合い,いじめや不登校の問題が生じているものと認識をいたしております。こうしたことを考えますと,子供たちがしっかりと心と心をつなぎ学ぶ意識を高めていけるような,ゆとりある,そして充実した教育をつくり上げていくことが重要であると,このように認識をいたしております。今日まで,いじめ,不登校の解消につきましては,努力をしてまいりましたが,さらに防止や解消に向けて努力を重ねてまいりたいと存じます。  次に,免許外教科担任について,2点の御質問でございましたが,昨年度の調査でございますが,市独自で対応している政令市は,横浜市ほか4市であります。どのくらい解消しているかにつきましては,具体的な数字までは把握しておりません。  次に,千葉市では,なぜ実施しようとしないのかということでございますが,公立学校の教員につきましては,市町村立学校職員給与負担法によりまして,県費で負担すると規定されております。このことは,本市が政令都市となりましても例外ではございません。したがいまして,免許外担任の解消策といたしましては,非常勤講師を配置することにつきましても,県教育委員会の人事行政の一環であり,市費で措置することは,県・市間の財政秩序を乱すことになりますので,大変困難であると思っております。  以上でございます。 41 ◯議長(橋本 登君) 総務局長。 42 ◯総務局長(小島一彦君) 情報公開について,2回目の御質問にお答えいたします。  まず,手数料についてでございますが,先ほどもお答えしましたとおり,法案成立後,速やかに見直ししたいと考えております。  次に,知る権利についてでございますが,最高裁の判例におきましては,抽象的な権利にとどまり,法律等による制度化を待って具体的な権利になるものとされております。国の要綱案におきましても,同様な考えをとっており,目的規定の中に明記されておりません。本市も,要綱案と同様の考えをとってまいりたいと考えております。  次に,懇談会等の相手方の公開,非公開につきましては,再三お答えいたしておりますとおり,情報公開審査会の答申を尊重してまいりたいと考えております。また,公務員の職,氏名につきましては,国の要綱案についての考え方におきましては,中央省庁の課長相当職以上の職,氏名は開示すべきものとされております。適切に対応してまいりたいと考えております。  以上でございます。 43 ◯議長(橋本 登君) 結城房江議員。 44 ◯41番(結城房江君) それでは,3回目の質問を行います。  まず,昭和の森の問題からです。  昭和の森調整池の問題がなぜこんなに大きな社会問題となったかといえば,その一つは,建設場所が自然の宝庫であって,環境庁が絶滅希少種としているゲンゴロウの一種を初め,貴重な自然がそのまま残されているところだからであります。このような場所が破壊されようとしているときに,一番先先頭に立って頑張らなければいけないのは市長ではないですか。  ところが,市長は反対の立場をとっている。これは大問題です。答弁では,5月22日に提出した環境アセスメントへの意見書は,選挙目当てのポーズではないかと私が聞いたのに対して,お答えがなかったわけですが,それなら,この計画はやっぱり潤いある自然にやさしい環境づくりを目指すというような立場でいけば,中止させるべきではないか。市長選挙のビラで,市長はこういうふうに書いたわけですから,公約を守ったらいかがですか。  そこで伺います。  一つに,たった20日前に行われた市長選挙で市民に約束した公約を守るのか,ほごにするのか,お答えください。二つに,公約を守るというのであれば,公園内用地に食い込む調整池の計画は中止すべきであります。中止しないというなら,市民への公約違反になるのではないですか。市長,お答えください。  二つ目に,民間の開発に利便を図ったのではないかという質問に,これも答えておりません。しかし,理論的には,公園用地に調整池が食い込めば,0.3ヘクタール分900坪の保留地を組合は処分できるんです。単純に計算すれば数億円の利益が生じます。この計画を考えた人は本当に頭のいい人だと私は思いますし,市民から見たら,大変ずる賢い計画だと思います。また,準備委員会の会長と市長の関係について,これもお答えがなかったわけですけれども,6月15日の当選のときに万歳の音頭をとったのは,花沢三郎さんというふうに私はテレビで見ましたけれども,違いますか。花沢さんとの間柄は,それだけ深い関係にあるのではないかと私は思いますけれども,この計画は,やはりでき過ぎたものではないかというふうに思うんですけれども,その辺についての見解をお聞かせください。  それから,私は,先ほどこの花沢さんがつくられた,この中に当初計画と違うのではないかと言ったことに対して,答弁は違っているわけですね。ということは,最初は,花沢さんはそういうふうに外につくったけれども,実際に市に持ち込んだときには,もう初めから中を当てにしてつくっていたということですか。このことについて伺いたいというふうに思います。日にちは,これは1994年1月です。何カ月も違いません。はっきりとお答えをいただきたいと思います。  そこで,このような事実と違うようなことを言った局長,責任を感じますか。局長の意見を聞きたいと思います。これは,千葉市原丘陵開発の一番最初の計画なんですよ。千葉市原丘陵開発というのは,自然を残す,自然を守るということが最大の眼目なんです。ところが,そうではない計画がこうやって一番最初から出てくるということについては,先行きが本当に心配されるわけですが,見解をお聞かせください。  それから,教育の問題ですけれども,免許外の教科担任,市費ではできないと頑強に頑張っている。千葉市は政令市になりました。教育長は,財政局長ですから御存じでしょう。元財政局長ですからね。政令市になったら,教師の任免権は,あるんですよということをこの本にはっきり書かれています。現にどこでもやっているじゃありませんか。  ただし,政令指定都市への歩みという,この本ですけれどもね,ただしそれは県と協議してやりなさいよというふうになっています。千葉市も,教師の任用は千葉市がやっていますよね。御存じですね。それで,免許外の話ですけれども,教師の任用は県言いなりでやらなければいけない,千葉県がだめだと言ったものについてはできないというふうにおっしゃるかもしれない。だけども,だけどもですよ,一歩進めてやっているところはあるんですよ,県によって。  千葉市の1人当たりの教師の児童数の数,生徒数の数御存じですか。全国平均171人しか1人の先生受け持ってないんですが,千葉市の場合は,何ともう221人ですか,失礼しました21人ですか,こんだけ差があるということは,教師を採用する裁量が県はあるということですよ。ですから,千葉県と千葉市は,政令市なんですから同格なんですよ。県にこだわらないで自分でやることができると思うんですけれども,やるべきだと思うんですよ。  それで,私は,これは横浜の教育委員会の課長さんに聞きました。横浜では,255件の免許外の先生を121人解消しているんですよ,市費で。川崎でもやっているんですよ。それで,千葉市で,111人全員非常勤でやったらどうなるかということで私計算してみました。そうしましたら,3,240万でできるんですよ。これで免許外の教科担任が解消されるんなら,やるべきじゃないですか。次代を担うこれからの教育ですよ。重要視されている,今少子化時代だと言われている中で,これをやらないで,なぜいじめや不登校など解決できるでしょうか。カウンセラーや幾らふやしたって,これだけではできないんです。やっぱり教員なんです。その点について,再度伺いたいと思います。  それから,開発の問題ですけれども,5か年計画の問題については,調整局長は,いろいろと言い訳を言っておられます。これは,6月18日の毎日新聞なんですが,この中でも,政府の財政構造改革会議が公共投資の期間延長や地元財政計画の抑制方針を示したことを受けて,もっと期間を延ばさなければいけないとかというふうに言っているわけですよ。それから,6割が選挙でも,今のような大型公共投資はやめて,市民の暮らしや福祉優先の市政にしてほしいと,この願いが6割の人たちの声として松井市長ではないところに投票したわけですよ。市長は御存じですね,その点について。そういう点から言ったら,5か年計画,やっぱり大型プロジェクトではなくて,市民生活優先の政治にすべきだと,それからほかの新聞でも,開発だけではなくて,もっと地味な遺産を残すべきだと,どっかの新聞にも書かれてありましたね。この辺について,どういうふうに受けとめているのか,伺いたい。  それから,開発の問題について言えば,蘇我の臨海開発の問題なんですけれども,私は,久慈市に行ってまいりました。久慈市では,やはりただでもらった土地,これは市に返還をして有効活用されております。千葉市も,ただ同然の1坪48円で買った土地,これが今,坪仮に50万円で売ったら5,000億円にもなるじゃありませんか。このようになる計画,なりそうな計画,私もしみじみこの基本計画書を読ませていただきました。本当にこれは千葉市よりも川鉄側に本当に利益を与えるような計画ではないかと,本当にそう思うんですね。それで,自民党のある県会議員さんも,こういう問題についても,これは松井さんでなければできないということで推したんだというような意味合いの記事がありましたけれども,松井さんはこれをやるために市長になられたんでしょうか。私は,再度その辺について伺いたいというふうに思います。  大型開発優先ではなくて,市民生活優先の市政に転換をすべきだということを最後に申し上げまして,質問を終わります。 45 ◯議長(橋本 登君) 鶴岡助役。 46 ◯助役(鶴岡啓一君) 昭和の森の調整池につきまして,具体的なのは担当局長から答弁させますが,都市局を担当しております助役として,今までの仕事につきまして,公正公平に仕事を進めてきたということをお答えさせていただきたいと思います。  それから,第3点目の5か年計画の見直しに関連いたしまして,大規模プロジェクト云々ということでございますが,私どもは,今現在の5か年計画,それぞれ西口の再開発にいたしましても,いずれも将来の千葉市の発展のために大切なプロジェクトであるというふうに考えております。確かに,現在,バブル経済がはじけて,非常に苦しい状況下にありますけれど,やはり将来の千葉市の発展のためには,今の東口だけでは十分ではございませんで,やはり西口の再開発と相まって将来の千葉市の発展がある。例えばの例でございますが,そういうふうに考えておりまして,それぞれのプロジェクトにつきまして,十分これからも検討は進めますが,必要なプロジェクトは,苦しいながらも着実に進めていきたいというふうに考えております。  蘇我臨海部の再開発につきましても,これから十分検討を進めてまいりますが,これも公正公平に仕事を進めてまいりたいというふうに考えております。 47 ◯議長(橋本 登君) 都市局長。 48 ◯都市局長(佐々木 健君) 所管について,3回目の御質問をいただきましたので,お答えいたします。  ただいま鶴岡助役より総括的にお答えいただきましたけれども,内容詳細にわたって,私から御説明申し上げます。  昭和の森についてでございますけれども,自然環境を守るのか守らないのかという点につきましては,自然環境を守るためにこのような調整池計画をやっているということでございます。  それから,民間の利便を単に図るために公園を使っているのかという御指摘でございますけれども,公園の利用の増進を図るために昭和の森公園と一体的に利用が図られるような調整池計画にしているということでございます。
     それから,1994年1月の資料でございますけれども,先ほど御提示いただきましたけれども,このイメージ図には,区画整理の区域が表示されていないため,昭和の森公園にその堤体がかかっているというところが十分読み取れない資料ではないかと存じます。  それから,4点目の千葉市原丘陵との関係でございますけれども,千葉市原丘陵は,御承知のとおり,自然環境をできるだけ保全しながら宅地開発をやっていこうという構想でございまして,これにのっとって土気東土地区画整理事業も進められるものであるというふうに考えております。  それから,蘇我臨海部の計画構想につきましては,市としての長期的な展望に立ちまして,有益な利用が図られるよう検討しているものでございます。  以上でございます。 49 ◯議長(橋本 登君) 教育長。 50 ◯教育長(飯田征男君) 免許外担任の解消について,3回目の御質問にお答え申し上げます。  なぜ千葉市が市費で対応しないかということでございますが,先ほど申し上げましたように,教員の配置につきましては,市町村立学校職員給与負担法によりまして,県が負担することが原則になっております。免許外担任解消のために市独自で非常勤講師をやることは,県・市間の財政秩序を乱すことになりますので,本市としては,引き続きさらに県費負担の非常勤講師の増員について,強く県に要望してまいりたいと考えております。  以上でございます。 51 ◯議長(橋本 登君) 以上で,結城房江議員の一般質問を終わります。  関連質問の通告が参っておりますので,お願いいたします。56番・野本信正議員。 52 ◯56番(野本信正君) ただいまの都市局長の昭和の森の調整池に関する答弁の中で,当初地元から示されたイメージ図には,調整区域の中に食い込むところがよく出ていなかったのだろうというお話でした。これは事実と全く違うわけでありまして,当初の計画は昭和の森の外にある。このことを当該の都市局長が区画整理を指導する側として知らないわけはないわけなんですね。知っていながら,そういう事実に反する答弁を行うということは,議会に対する侮辱だと思うんです。再答弁させてください。お願いします。 53 ◯議長(橋本 登君) 答弁願います。都市局長。 54 ◯都市局長(佐々木 健君) 関連質問にお答えいたします。  私の理解では,私もこのイメージ図を持っておりますけれども,私の理解では,当該イメージ図においては,区画整理の区域の表示がなされていないというふうに理解しております。  以上です。 55 ◯議長(橋本 登君) 野本信正議員。 56 ◯56番(野本信正君) 区画整理の地域が示されていないとおっしゃいますが,この図面には,黒い点々で区画整理の地域とそうじゃない地域が分けられております。それから,問題になっている昭和の森の谷地のところ,ここには全然食い込んでないところに調整池がイメージされているわけです。離れています,かなり。  ところが,最近の計画変更になった図面がここにございますけれども,これを見ますと,点線で調整池の中に深く食い込むように変更されているわけであります。すなわち,平成6年ですか,この当初の区画整理組合が準備委員会が住民説明会に使った資料,すなわちこれに基づいて市に計画の打診に来た資料には,調整池は,昭和の森の外側に大きくイメージするように書かれているわけです。私は,これを確認するために,この準備委員の皆さんの幹部にこの間,ずっと当たってきました。いろんなお話を聞いてきました。話してくれる方,くれない方,いろいろありましたけれども,総合しまして,この図面で当初は,区画整理の外側に調整池はあったのだと。そして,その後,区画整理の中に食い込む形で変更されたんだ。先ほどの結城議員の質問で答えたのは,平成6年ですか,そのときに変更されたんだと答えているでしょ。で,それが事実だというふうに関係者,幹部は皆言っております。ですから,一つは,今,このイメージ図は,あなたも持っているけれども,食い込まれていない,食い込んでいるのがわからないようになっているんだと言うけれども,どう見たって,昭和の森に食い込んでいないじゃないですか。これ見えないんですか,あなたは。見えるでしょ。見えていながら,あのような答弁をするということは,事実をねじ曲げて答弁している。これが一つの問題です。  もう一つの問題は,結城議員の質問に対して,当初の区画整理の計画案と,その後変更された案について,どうしてなんだという理由を聞いたらば,基本的に相違はございませんって答えているわけですよ。要するに,初め出てきたのも変更されたのも,基本的に同じだ。区画整理の中と,それから昭和の森に食い込むものと,両方ともこの違いがこんなに明確なのに,基本的に同じだというのはどういうことなんですか。議員の質問に対して,事実と違うことを承知しながら,そうじゃないんだよと,そういう間違った答弁したことになるんじゃないですか。事実に反する答弁。俗に言えば,うそつき答弁ですよ。撤回しなさい,撤回を。冗談じゃないですよ,あなた。議会というのは,そんないい加減なところじゃない。我々だって,市民の負託を得てここへ出てきて,質問するときには,全精力を集中して事実を可能な限り調査して,それに基づいて質問しているんですよ。それを基本的に相違がないなんて,そんないい加減な答弁が許されますか。撤回しなさい,謝罪しなさい。  そして,この計画が変更されたことについて,私は,準備委員会の幹部にいろいろお話を聞いたらば,あなた方が変えたんですかと聞いたらば,だれ一人としてそうだと言う人はいませんでした。では,この計画の変更は,だれが権限を持つんですかねと聞いたら,それは野本さん,こういうことを最終的に決めるのは,市がOK出さなければ決められないでしょ,こういうことでした。だから,私,問いたいんですけれども,では,結局,市の側が,市長の側が計画を変更して,調整池を昭和の森の中に食い込むようにつくった方がいいでしょう,こういうふうにしましょうよと提案して,そういうふうに合意したんですか。  以上,3点,明確に答えてください。 57 ◯議長(橋本 登君) 都市局長。 58 ◯都市局長(佐々木 健君) イメージ図の話でございますけれども,このイメージ図では,厳密な意味で昭和の森と区画整理区域が明確になっていないというふうに理解しております。  それから,平成6年6月以降協議を受けているわけですけれども,その時点より基本的に今の形は変わっていないというふうに考えております。  以上です。 59 ◯議長(橋本 登君) 答弁漏れはありませんか。都市局長。 60 ◯都市局長(佐々木 健君) 先ほどまとめて答弁いたしましたけれども,基本的に変わっておりません。詳細な部分で調整の中で区域の微調整がございますけれども,基本的な内容は変わっておりません。  以上です。 61 ◯議長(橋本 登君) 野本信正議員。 62 ◯56番(野本信正君) 都市局長は,議会議員の質問に対して,まじめに答えようとする,そういう態度が見られません。議長から厳しく抗議してください。こういうことじゃ質問できません。  あのですね,このイメージ図は,だれが見たって,昭和の森の中に食い込んでいるどころか,遠く離れて調整池はイメージされているんですよ。このことがこのイメージ図を見て理解できない人が都市局長やっているんだとしたらば,都市局長自体の資質が問われます。ちゃんと答えなさい,ちゃんと。これが中に入っていますか,外に出ていますか。この黒いぽちぽちは,ほかの地域との境目を示すものですよ。これだけ外に出ているものを見ても,あなたはイメージ図ははっきりしていないからわからないと答えるんですか。  それから,変更して,昭和の森の中に食い込むように白く点々と入れて出してきた地図,これもあなたの方の所管からもらったやつですよ。これを見れば,明らかに昭和の森の中に食い込むように大きく変更されているわけですよ。これとこれがこんなに違いがあるのに,基本的に変わっていない,こういう答弁をあくまで続けるんですか,あなたは。違うことは違うと認めてくださいよ。そうでなければ,物事進まないじゃないですか。そうまでして,区画整理の側をかばわなければいけない。そういう理由が何かあるんですか。区画整理といっても,組合員全員が言っているわけではない。私は,幹部のこういうことを進めている人たち,ごく一部の人たちのことだと思うんですけれどもね。やはり,本当に自然を守るとするならば,当初の計画にあるように,遠く離して,これがコンクリートの護岸を築かなければいけないようになるとするならば,もうちょっと先に調整池を持ってくれば,調整池の機能も果たせるし,また昭和の森も,今のまま守れる。こういうことに指導するのが本当に都市行政の責任者じゃありませんか。  私は,私と結城議員に対して,うその答弁をしたことをまず撤回してもらいたい。そして,そういう自然を守る形で指導するように,改めて答弁を求めます。  議長,以上です。 63 ◯議長(橋本 登君) 都市局長。 64 ◯都市局長(佐々木 健君) 先ほど1回目,2回目で答弁したとおりでございます。  以上です。 65 ◯議長(橋本 登君) 以上で,野本信正議員の関連質問を終わります。  議事の都合により暫時休憩いたします。      午後0時21分休憩    ───────────────      午後1時30分開議 66 ◯議長(橋本 登君) 休憩前に引き続き会議を開きます。一般質問を続けます。8番・中本貞夫議員。    〔8番・中本貞夫君 登壇,拍手〕 67 ◯8番(中本貞夫君) 市民自由クラブの中本貞夫でございます。  初めに,松井市長には,去る6月15日の市長選挙で,2位に3万票余りの大差をつけ,圧倒的な勝利で当選を果たされました。まことにおめでとうございます。  松井市長を推薦いたしました私どもは,選挙戦で市長が掲げた公約の実現に向け,全面的に支援してまいる所存でございます。  松井市長におかれましては,千葉市発展のため,この厳しい難局を全力で乗り切っていただきたいと思います。  それでは,通告に従いまして,質問をさせていただきます。  本議会の冒頭,市長は,今後の市政運営の基本的な考え方を示され,おおむね理解をいたしました。しかし,選挙後初の議会でございますので,当選された松井市長に,今後の市政運営の方針について,いま少し具体的な質問をさせていただきます。  まず1点目は,選挙結果について,伺います。  このたびの選挙は,4人の候補者による激しい選挙でございましたが,松井市長は10万票の大台に乗って見事に当選を果たされました。  新聞は,評価された20年の実績,市民は安定・継続を支持,などと報じております。松井市長には豊かな経験を生かして,今後の市政運営に取り組んでいただきたいと考えております。  そこでお尋ねしますが,市長は,今回の選挙結果をどのように評価しているか,伺います。  次に,投票率について,伺います。  今回の投票率は,37.79%で,前回に比較して約8ポイント上回りました。これは,天候に恵まれたこととともに,選挙管理委員会が,投票率向上のため創意工夫を凝らし,御苦労された結果で,一定の評価をいたしております。  しかしながら,20世紀最後の4年間の政令指定都市の市長を選ぶ選挙として,30%台の投票率は,決して高いとは言えません。  有権者の3人のうち2人は投票しないということでありますから,大変なことです。幾ら政治離れの世の中とはいっても,身近な市長を選ぶという重さを,私ども市民は考えてみなければならないと思います。  そこで,選挙管理委員会は,今回の市長選挙の投票率をどのように受けとめておられるのか,今後の選挙における投票率の向上に向け,どのように取り組んでいくのか,伺います。  2点目は,市政運営の基本姿勢について,伺います。  国においては,橋本総理を中心に,六つの改革が推し進められ,新しい世紀にふさわしい社会経済システムの再構築が始まっております。  新聞報道によりますと,政府は去る6月3日,財政構造改革に推進方策を閣議決定しました。  これによれば,2003年までに,国・地方を合わせた財政赤字を対国内総生産比3%以内とする財政健全化目標の達成のため,今世紀中の3年間を集中改革期間として,一切の聖域なしに歳出の改革と縮減を強力に推進するとしております。  平成10年度の国の予算は,一般歳出を対前年度比マイナス2,000億円程度として編成し,今後,秋の臨時国会に財政再建法案を提出する予定だと伺っております。  まだ,はっきりしていない面もありますが,こうしたことが実施されれば,千葉市にとりましても,市政運営上,少なからず影響があるものと考えられ,その対応策を準備することが必要であると思います。  言いかえれば,このような動きを背景として,千葉市においても,徹底した行財政改革に取り組み,豊かな21世紀を迎えられるよう,その基礎がためを図るべきであると考えております。  そこで,松井市長に,今後4年間の市政運営の基本姿勢について,改めて伺います。  特に,選挙公約に掲げられました,健全財政の維持,行政改革の推進,そして第6次5か年計画の推進についての基本的な取り組み姿勢について,伺います。  3点目は,地域間格差の是正について,伺います。  特色ある区づくりと市域の均衡ある発展は,松井市長の公約の一つでもございます。各区にはそれぞれの地域特性があり,歴史も異なるわけですから,違いはあってもよいわけです。  ただ,市内のどこに住んでも,快適な生活が営め,また,ひとしく一定水準の行政サービスが受けられることが好ましいと考えております。  市長は,選挙期間中,市内をくまなく回られたということですが,まだまだ市内を見ますと,地域間格差があるのは事実でございます。  私は,地域間格差の是正の方策の一つとして,バランスのとれた公共施設の配置があるものと考えておりますが,公共施設の適正配置についての基本的な考え方について伺います。  4点目は,人口増加施策について,伺います。  先般の新聞報道によりますと,埼玉県の浦和市,大宮市,与野市の3市による任意の合併協議会が近々設立されるとのことでございます。  この動きは,もちろん政令指定都市を念頭に置いたものであることは,周知のとおりであります。この3市が合併いたしますと,おおむね100万人の政令指定都市が誕生するわけでございますが,先輩都市である本市も,うかうかしていられないのではないでしょうか。  現に,私の住む稲毛区は,川鉄園生住宅の閉鎖や鬼怒川ゴムの撤退など,いろいろな要因があるものと思われますが,平成5年以降,人口が毎年減少しており,未来に対し,夢と希望が持てる街づくりを推進する上で,余り気持ちのよいものではございません。人口がふえてこそ,都市に活力が出てくるものと思っております。  本市では,昨年の5月から,みるみるミリオンプロジェクトとして,人口増加施策についての検討が進められております。庁内の若手職員によるワーキング・グループを編成するなど,今までにない新たな手法で検討に取り組まれたと聞いております。私も,この取り組みに大いに注目し,期待を寄せておりますので,その検討状況について,以前にも質問をしてきたところであります。  そこで,お尋ねいたします。検討結果の取りまとめ作業を終えられたとのことですが,ミリオンプロジェクトで検討された人口増加施策の概要と,今後どのように施策に取り組んでいこうとしているのか。また,近隣自治体との合併について,報告書ではどのように触れられているのか,伺います。  5点目は,幕張メッセについて,伺います。  我が国の経済は,回復基調にあると言われておりますが,まだまだ厳しい環境にございます。今後の市政運営の基盤となる財政力を確保するためにも,経済の振興・育成は,大きな課題であると思います。  幕張メッセが開場して8年間経過しましたが,幕張新都心には多くの企業が立地してきました。何もない埋立地にできた海浜幕張駅ですが,今や1日当たり乗降客数では,千葉駅,稲毛駅に次ぐ3万3,000人となり,まさに新都心となってまいりました。  産業面では,情報産業の代表的な企業のIBM,富士通,シャープなどが立地する一方,ワールド・ビジネス・ガーデンにはベンチャー・サポート・センターが置かれ,小規模ながら将来を期待される情報やニューサービス関連のベンチャー企業が入居するなど,新しい産業の育成にとって非常に有利な状況が生まれております。  私は,こうした幕張メッセ,幕張新都心の活力を,地元企業のビジネスチャンスにつなげ,本市経済全体の活性化につなげることが,まず必要であろうと考えております。  そこで,幕張メッセによる経済的,社会的な効果をどのようにとらえているのか。また,今後はこれをどのように生かしていこうとしているのか,伺います。  また,幕張メッセ増設に対する本市の負担について,本年第1回定例会においても,我が会派の代表質疑において佐野議員より質問しておりますが,その後の県・市間の協議はどのようになったのか。さらに,千葉市の負担はどのようになるのかについても,あわせて伺います。  次に,コミュニティバスの運行についてお伺いいたします。  コミュニティバスについては,市民自由クラブの要望事項の中で,総合交通体系の確立を図るため,また,高齢者社会や地域の特性,バス利用の不便な地域などを考慮し,市民生活に利便性とサービスを図る上で大変重要な問題として掲げてあります。  コミュニティバスは,市民のバスとして,バス停,モノレール駅,JR駅等が遠くて不便な地域に市民の足として,小型バス・マイクロバスを路線バスが入らない狭い道路に入り,バス停,モノレール駅,JR駅など,または,公民館,コミュニティセンター,区役所,その他の公共施設を運行することにより,公共的施設も大変身近なものとなるのではないでしょうか。  そこでお伺いいたします。  21世紀を目前に控え,高齢化が急速に進む社会に対応した施策の一環として積極的に展開し,市民の一人ひとりが千葉市に住むことに喜びと誇りを感じ,未来に対し夢と希望が持てる街づくりを推進する上で,コミュニティバスの運行について,今後の事業化に向けて,調査検討をしていくお考えがあるか,お伺いいたします。  次に,老朽化したコミュニティプラントの補修について,お尋ねいたします。  千葉市では,市街化調整区域内に造成されてできた団地が相当数あるかと思いますが,日常の生活排水はほとんどが集中汚水処理施設による共同管理をしていると思われます。また,これらの団地では,20年から25年を経過していると思われますが,この集中汚水施設が近年大変老朽化し,壊れ出してきている,または,いつ壊れるかわからない,と住民は大変な不安を抱えております。もし,壊れたときには団地の住民にとっては大変な負担がかかると,日常の心配事となっています。  そこで,公共下水路の整備が望まれるわけですが,市街化調整区域とあって,全く計画もなく,見通しが立たない現況です。  そこで,お尋ねいたします。  コミュニティプラントが壊れた場合,補修をしなければなりませんが,関係住民にとっては大変な負担を負わなければならない,そこで,補修費の補助制度について,当局はどのように考えておられるか,また,今後検討していくお考えがあるのか,お答えください。  次に,コミュニティセンター及び市民センターの整備について,お尋ねいたします。  私は,平成8年の第2回定例会において,コミュニティセンター及び市民センターの今後の整備について,質問いたしました。  したがいまして,ここでは細かい説明は省きまして,質問させていただきます。  稲毛北部地区,山王地区への公共施設の誘致は,住民の長年の夢であり,それを実現すべく町内自治会を初め,各種市民団体から一日も早い建設が進むよう要望が寄せられております。私といたしましても,長い間,地域住民と一緒に誘致活動を展開してまいりました。
     最近では,山王地区の人口も大幅にふえ続け,生活様式も多様化する中で,地域住民の日常生活に密着した文化活動の場としてのコミュニティセンター,あるいは戸籍,住民異動などの窓口である公共施設がなく,地域住民は大変不便を強いられているのが現状であります。  このような状況を改善するためには,ぜひ,コミュニティセンター及び市民センターを当地区に建設していただきたいと願うところであります。  そこで,コミュニティセンター及び市民センターの整備について,お尋ねいたします。  前回の答弁の中で,特に稲毛区については,おおむね5,000平方メートルの用地が必要であり,その用地選定に当たっては公共施設の配置状況,交通アクセス,市民の利便性などを総合的に勘案し,また市民センターとの複合施設として整備することで,鋭意進めていく,という答弁をいただきました。  その後1年が経過しており,当局としても事業が進んでいるものと思いますが,進捗状況をお聞かせください。  次に,稲毛区の諸問題について,お伺いいたします。  まず,第1点目は,市街化区域に隣接した調整区域の街づくりについて,お伺いいたします。  昭和45年7月31日に市街化区域の線引きがされまして25年余り経過いたしましたが,当時,稲毛北部地区,長沼・長沼原・山王・小深・六方町の市街化調整区域は,農業を営む専業農家約100世帯ぐらいであったかと思われます。  その後,時代の流れとバブルによるあおりを受けて,市街化調整区域に位置づけられておきながら,専業農家は時代の変化に流され,車社会,電化製品など,文化的生活向上を求め,また後継者問題を抱えて,背に腹は変えられないと農地を手放す状況が見られるようになり,さらに相続問題が発するたびに状況が変化し,既存宅地を有効活用するなど,いつの間にか調整区域内には造成された団地も含まれておりますが,世帯数約1,200,人口3,500名余りとなっております。  さらに,何らかの理由づけをして,資材置き場,駐車場,プレハブ等の仮事務所,飯場等の開発が目につきます。このような中で,町内自治会では,下排水,ごみ問題,環境,交通,その他生活上の諸問題は,市街化区域と全く同様であり,日常の問題事項として話題となっております。  そこで,お尋ねいたします。  市街化区域に隣接した調整区域の街づくりの一環として,市街化区域の見直しもその選択肢として検討されてもよいのではないでしょうか。御当局の考えをお聞かせください。  第2点目は都市計画道路について,お尋ねいたします。  1番目に東寺山町山王町線の整備についてですが,この計画路線については,ゆめ・いきいき千葉プラン第6次5か年計画の中で取り組み,計画事業として推進していただけることとなっており,さらに9年度第1回定例議会において,一部調査費として予算化され承認されましたことは,関係住民の長年にわたる根強い要望,陳情が市長さんを初め,関係当局,そして議員皆様の温かい御理解のたまものと感謝を申し上げますとともに,今後の事業推進のため,なお一層の御理解と御協力を賜わりますよう心からお願い申し上げます。  それでは,お尋ねいたします。東寺山町山王町線の整備計画について,現在の状況,また今後の計画について,お聞かせください。  2番目に,長作町小深町線,いわゆる主要地方道浜野四街道長沼線の一部ですが,長沼町,小深町の区間について,お尋ねいたします。  近年,この路線は,イトーヨーカドー,マツモトキヨシ,サトー無線,オートバックス等の大型店舗の進出,さらにパチンコ店等も立ち並び,交通渋滞の要因となり,ますます交通状態を悪化させ,沿線の住民からたくさんの苦情が寄せられております。  しかし,この都市計画道路については,現在,全く整備計画がないと聞いております。このような中で,将来を展望するとき,この路線は4車線を確保した計画道路として整備する必要があると思います。  現在では,大変な難問であることも承知いたしておりますが,このような難問に積極的に取り組まなければ,市民一人ひとりが千葉市に住むことの喜びと誇りを感じる住みよい千葉市にはならないのではないでしょうか。  そこでお伺いいたします。当局は,この都市計画道路をどのように考えておられるか,今後の取り組み方について,お聞かせください。  第3点目に,公共下水道の整備について,お尋ねいたします。  21世紀を間近に控え,高齢化社会や情報化の進展など,都市環境は著しく変化をしております。  一方,都市の発展とは裏腹に,急激な市街化の進展や土地の利用形態の変化は,雨の浸透面を減らすこととなり,いわゆる都市型水害を発生させる原因となっております。  山王地区におきましても,近年,大型店舗,大手自動車の営業所や住宅開発により,道路冠水がたびたび見受けられます。  下水道は,河川や公共用水域などの水質を守り,市民が快適で安全な生活を送るため,欠かすことのできない生活基盤施設の一つであります。  下水道施設の建設には,非常に長い時間と多額の費用を要しますことは理解しておりますが,山王地区の公共下水道の計画は市街化区域の南部処理区と,ほとんどが市街化調整区域である印旙処理区に分かれて計画されており,それぞれ上流部に位置づけられている関係上,まだまだ整備がおくれております。  国の財政構造改革におきまして,公共事業への投資削減合理化が叫ばれている中で,厳しい財政事情とは思いますが,地域住民の強い要望でもあります下水道事業の促進に,なお一層の努力をお願いいたします。  昨年の定例会において,山王地区の公共下水道の今後の整備計画について答弁していただきまして,おおむね理解をしておりますが,平成8年度における南部,印旙両処理区の整備量は,5か年計画に対し,どうなのか。また,山王地区のその後の進捗状況について,お尋ねいたします。また,一般排水路の整備につきましても同様に,浸水被害対策としての調整池の用地確保の見通しとともに,宇那谷1号排水路の整備促進をお願いしたところです。  当局は,平成6年度から水路改良工事を進め,既に約510メーターが改良済みと聞いております。しかし,主要地方道の浜野四街道長沼線までには,まだまだ860メーターあるとも聞いております。  地域住民は一日も早い整備を望んでおりますので,財政環境の厳しい中ではありますが,より一層の事業促進についてお願いいたしまして,1回目の質問を終わります。  御清聴ありがとうございました。(拍手) 68 ◯議長(橋本 登君) 答弁願います。松井市長。    〔市長・松井 旭君 登壇〕 69 ◯市長(松井 旭君) ただいま中本議員より御質問をいただきました。  私からは,今後の市政運営についての御質問にお答えをいたします。  まず,今回の選挙結果の評価についてでございますが,ただいまは,心温まるお祝いと励ましをいただきましたこと,まことにありがたく,厚く御礼申し上げます。  議員お話のとおり,このたびの選挙は,4人の候補者による,かつてない厳しい選挙でございました。  私は,14日間の選挙期間中,市内をくまなく回らせていただきまして,これまでの実績と,第6次5か年計画の推進を基本とした今後の市政運営の考え方を訴えてまいりましたが,経済情勢や行財政環境が大変厳しい状況にあって,これらが多くの市民の方々の御支持をいただきまして,10万票を超える得票を得ることができたものと存じております。  私は,これから4年間,引き続き市政のかじ取りを担わせていただきますが,市政を取り巻く環境は,一段と厳しさを加え,また多くの課題を抱えている現状を考えますと,改めてその責務の重大さを痛感をしているところでございます。市民の皆様の御期待にこたえられるように,さらなる努力を重ねていかなければならないと考えております。  選挙期間中,各地域で多くの方々と接しまして,市政に対するさまざまな御意見や御要望をいただきましたが,今後とも,時代のニーズに的確に対応するとともに,人間尊重・市民生活優先を市政運営の基本理念として,市政に全力で取り組んでまいる所存でございます。  次に,市政運営の基本姿勢についてでございますが,本議会冒頭のごあいさつで申し上げましたとおり,選挙を通じて市民の皆様にお約束をいたしました第6次5か年計画の推進を基本に,市民福祉の向上と魅力的な住みよい千葉市づくり,さらに健全財政の維持と行政改革・情報公開の推進を重点に進めてまいりたいと考えております。  しかしながら,国において進められております財政構造改革は,議員お話のとおり,国家財政のみならず地方公共団体の財政運営にも大変大きな影響を及ぼすものと予測をされておりまして,本市といたしましても,今後適切に対処していく必要がございます。  そこで,私は,事務当局に対し,詳細な情報の収集と分析,さらに今後本市としてとるべき対応策について,急ぎ検討に入るように指示をいたしたところでございます。  少し具体的に申し上げますと,この財政構造改革によって,来年度の予算が国・地方とも縮減されることになりますと,まずは本市の今後の財政見通しを修正する必要が出てまいります。また,これによって,5か年計画事業も,財源や計画期間,さらには事業手法等について調整を必要とするものが出るものと思われます。また,現在進めております行政改革につきましても,予算縮減の方針を受けて,さらなる取り組みが必要になると考えております。  いずれにいたしましても,今回の国の財政構造改革に適切に対処するためには,本市も全庁を挙げて対応策をまとめる必要がございますので,今後の動向によりましては,私が直接指揮をとる千葉市版の財政構造改革会議の設置なども視野に入れながら取り組んでまいりたいと考えております。  私は,本市が21世紀に向け,政令指定都市としてさらに着実な発展を続けるためには,この大変革の荒波に立ち向かって,誤りなき市政運営を行う必要があるものと認識をしております。  申すまでもなく,市政は市民のものであります。今後の4年間,市民の声を最大限市政に反映し,市民の皆様が日々の生活の中で豊かさを実感し,生き生きと安心して暮らせる千葉市づくりに全力を尽くしてまいる所存でございます。  終わります。 70 ◯議長(橋本 登君) 鶴岡助役。 71 ◯助役(鶴岡啓一君) 人口増加施策の御質問につきまして,私がこのプロジェクト会議の議長を仰せつかっておりますので,私からお答えいたします。  初めに,人口増加施策の概要についてでございますが,今回の取り組みでは,ワーキングメンバーである若手職員の発想を十分に生かし,千葉市が,より住みやすい都市となることが大切であるという考え方のもと,さまざまな分野の施策を検討いたしました。  そして,これらの施策を,転入促進を主な目的とした,住んでみたい街づくりと,定住促進を主な目的とした,住み続けたい街づくり,さらに地方自治体を取り巻く社会経済情勢の大きな変化に的確に対応するための,変革の時代に対応する街づくり,この三つの大きな柱にまとめまして,それぞれの柱ごとに具体的な施策を取りまとめたところでありまして,最終的には63の施策となっております。  主なものを具体的に申し上げますと,住んでみたい街づくりでは,市街化区域内の未利用地の活用や賑わいと魅力ある千葉市の顔づくり,大学の誘致と有機的連携による街づくり,新しい交通システムの導入などであります。また,住み続けたい街づくりでは,定期借地権等の活用による住宅等の整備推進や大規模団地の建てかえと改善への支援,24時間診療体制の整備,余裕教室を活用した各種福祉サービスの提供などでございます。また変革の時代に対応する街づくりでは,地方分権の推進や財政構造改革の推進などの大きな改革が進められる中で,地方自治体の取り組むべき課題として,市民参加の拡大,健全財政の推進,広域行政の推進等五つを掲げ,これらに積極的に取り組んでいく必要があるとしております。  次に,今後の取り組みでございますが,取りまとめた人口増加施策につきましては,短期的に実施可能なものにつきましては,今後の予算編成の中で具体化を推進してまいりたいと考えております。また,中長期的に検討を要する施策につきましては,次期総合基本計画の策定の中で具体化の検討をしてまいります。なお,今後とも総合的,継続的に取り組むため,全庁的な推進体制は引き続き存続させてまいることとしております。  最後に,合併についての報告書の記述でございますが,市町村合併につきましては,現在,国の地方分権推進に関する議論の中で,種々の検討がなされていると伺っております。多分,明日公表される予定になっております地方分権推進委員会の第2次勧告でも,相当具体的な方向が示されるものと考えております。  したがいまして,本報告書の中では,今後の地方分権の動向を踏まえ,適切に対応する。としておるところでございます。  いずれにいたしましても,市町村合併には,自治体の自主性が重んじられるわけでございますので,国等における議論の動向に留意しつつ,県の対応などを見守りたいと考えております。  以上でございます。 72 ◯議長(橋本 登君) 稲葉助役。 73 ◯助役(稲葉秀雄君) 私からは,清掃局の所管でございます,3の老朽化したコミュニティプラントの補修について,お答えを申し上げます。  通称,コミュニティプラントと呼ばれております集合合併処理浄化槽の老朽化にかかわる改築等の補修費の補助につきましては,国の同事業補助金交付要綱に規定をされております。  しかしながら,その補修費の補助対象は,消毒や脱臭等の,いわゆる設備に限られておりまして,なおかつ処理対象人員が501人以上であって,原則として設置後7年以上経過したものであること。さらには,老朽化により周辺環境に著しい影響を及ぼしていることなど,いろいろ厳しい条件がございます。したがいまして,これらの条件につきまして,まず国の承認を得ることが必要でございます。これまでに補助の対象となった事例は,現在のところないと伺っております。大変難しいものがございますが,御要望につきましては,今後,国とも協議してまいりたいと思っております。  以上でございます。 74 ◯議長(橋本 登君) 選挙管理委員会事務局長。 75 ◯選挙管理委員会事務局長(小出武司君) 投票率についての御質問に,お答えをいたします。  今回の投票率37.79%が,天候などの条件は異なりますが,前回平成5年の29.71%を8.08ポイント,また,去る3月に執行されました千葉県知事選挙の投票率を9.93ポイント上回りました。このことは,選挙啓発の効果であるとともに,有権者の方々の市政への関心に高まりが見られたと受けとめております。  また,投票率の向上につきましては,常時の啓発に努めますほか,投票所の見直しなど,有権者が投票に参加しやすい環境づくりに引き続き取り組んでまいります。  以上でございます。 76 ◯議長(橋本 登君) 企画調整局長。 77 ◯企画調整局長(島田行信君) 地域間格差の是正についての御質問に,お答えをいたします。御質問は,公共施設の適正配置についてのお尋ねでございます。  市の公共施設を大別をいたしますと,中核的施設といたしまして,例えばマリンスタジアムや動物公園,ポートアリーナのように,全市的に一つの施設として整備をするもの。それから,老人福祉センターや保健センター,区スポーツ施設,あるいは総合公園のように,各区に1カ所ずつ整備をするもの。それから,コミュニティセンターや公民館,図書館のように,一定のエリアを決めまして,各エリアごとに設置をするものなどがございます。市といたしましては,公共施設の整備に当たりましては,計画に基づきまして,順次整備を進めてまいりました。  第6次5か年計画におきましても,市域の均衡ある発展を図るため,引き続き施設整備を予定をいたしておりまして,5か年計画書の中で,区ごとに今後整備をする施設を一覧としてまとめております。各区ごとにバランスよく公共施設の整備が完了するまでには,もうしばらく年月が必要でございますが,今後とも施設の整備に当たりましては,地域のバランスと市民の利便性等を十分考慮するとともに,適正配置に努め,市域の均衡ある発展と各区の特色を生かした街づくりを進めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 78 ◯議長(橋本 登君) 経済農政局長。 79 ◯経済農政局長(田中資造君) 幕張メッセについて,2点の御質問をいただきましたので,お答えを申し上げます。  最初に,幕張メッセによる経済的,社会的効果をどのようにとらえているか,また,今後はこれをどのように生かしていくのかということでございますが,幕張メッセによる効果といたしましては,さまざまな国際会議や見本市,イベントなどが開催をされ,国内外から多くの人が来場いたしております。本市が世界への情報発信都市となるなど,大きな効果を上げているところでございます。  また,幕張新都心は,議員お話のとおり,情報産業を初め,大手企業が進出をし,活発な経済活動が行われているところでございます。  先日,県より公表されたところでございますが,幕張新都心の平成7年度の事業活動費,消費活動費総額約8,300億円であり,千葉県への波及額は約4,500億円で,千葉市への波及額は約3,438億円となっております。大変大きなビジネスチャンスが生まれているところでございます。  今後は,地元企業と幕張新都心との結びつきを一層強化をいたしまして,経済活性化に努めてまいりたいと存じます。  次に,幕張メッセ増設に対する千葉市負担に関する協議の経過及び負担内容についてでございますが,2月議会で鶴岡助役より御答弁申し上げましたように,市が応分の負担をするとの基本的な方向づけの中で,県・市間で協議を続け,幕張メッセの意義,地元負担の必要性等について,十分な相互理解をし,その上で,幕張メッセの現施設及び増設分に係る建設負担について,合意に達し,6月23日に覚書を締結をいたしたところでございます。  次に,本市の負担内容でございますが,これまでの負担同様,限度額を設け,必要な額の2分の1相当額を負担することといたしました。この結果,市の限度額は,平成10年度以降平成22年度までは6億8,000万円となり,それ以降は2億2,000万円となります。今後とも,県・市で協調して負担額の低減を図ってまいる所存でございます。  終わります。 80 ◯議長(橋本 登君) 都市局長。 81 ◯都市局長(佐々木 健君) 所管について,順次お答えいたします。  最初に,コミュニティバスの運行についてでございます。  議員御指摘の市民の足としてのバスの確保に関する市民の要望が多く寄せられていることや,昨今のバス事業者の路線見直しの状況を踏まえ,現在,コミュニティバスの調査を行っております。  本調査では,地方自治体におけるバス事業の取り組み状況や,バス事業者に対する支援状況等について調査しておりますが,行政としてのバス事業者へのかかわり方や,高齢化社会及び地域特性を考慮したコミュニティバス等を検討することを考えております。  バスの運行は,市民生活に不可欠であり,重要な課題と認識しておりますので,今後とも庁内関係部局と十分協議するとともに,監督官庁であります運輸省の方針やバス事業者の見解等を参考にしながら,今後,検討を深めてまいりたいと考えております。  次に,稲毛区の諸問題について,2点の御質問をいただきましたので,順次,お答えいたします。  まず第1点目の,市街化区域に隣接した調整区域の街づくりについてでございます。  下排水交通等,地区の諸問題に対応するため,市街化調整区域を見直してはどうかとのことでございますが,地区の環境を総合的に改善するに当たっては,都市基盤の整備が必要であると考えており,計画的な市街地整備が確実な区域については,市街化区域に編入してきたところでございます。  線引きは,知事が定める都市計画でございまして,知事はおおむね5年ごとに都市計画の基礎調査を実施し,その後,方針を定めまして行うものとなっております。  今後とも地元の皆さんの意向を踏まえながら,当地区のあり方について検討してまいりたいと存じます。  次に,都市計画道路の整備について,お答えいたします。  都市計画道路東寺山町山王町線は,稲毛区北東部から千葉都心部を連絡するとともに,国道16号の補完的な役割を持つ重要な路線であります。  現在の状況でございますが,今年度は,みつわ台団地から特に混雑の激しい主要地方道浜野四街道長沼線との交差点を含めて,延長約1.7キロメートルの路線測量を予定しております。  今後の計画につきましては,来年度以降,調査,設計及び地元関係機関との協議を進め,本5か年計画期間内には一部事業着手してまいりたいと存じます。  次に,都市計画道路長作町小深町線,主要地方道浜野四街道長沼線の今後の取り組み方についてでございます。  当該道路は,本市北部地域の幹線道路であることから,年々交通量が増加しており,慢性的な交通渋滞等,道路環境が悪化していることは十分認識いたしております。  したがいまして,議員御指摘の都市計画道路の見直しにつきましては,平成8年度から3カ年かけまして進めております,千葉市道路体系総合基本計画策定調査の中で,調査,検討してまいりたいと存じます。
     なお,道路整備に当たっては,膨大な経費と長い期間が必要でありますので,当面は,本5か年計画に位置づけされました東寺山町山王町線の早期事業化に努力してまいりたいと存じます。  以上で終わります。 82 ◯議長(橋本 登君) 市民局長。 83 ◯市民局長(川島勝人君) 御質問4の,コミュニティセンター及び市民センターの整備について,その後の経過について,お答えをいたします。  議員御承知のとおり,コミュニティセンターの建設計画,13館の整備につきましては,現在まで10館が建設,運営されており,残り3館のうち,仮称鎌取コミュニティセンターが本年度より3カ年の継続事業で建設に着手いたしたところでございます。  残りの未整備地区の花見川地区及び稲毛地区の整備計画のうち,議員御質問の稲毛地区につきましては,施設の規模等から,おおむね5,000平方メートルと広大な用地の確保が必要となりますので,当該地区内の空閑地を初め,農地等をも視野に入れながら踏査したところでございます。  用地選定に当たりましては,これまでも申し上げましたが,周辺の公共施設の配置状況や交通アクセス,道路状況,また市民の利便性等,総合的に勘案することが必要でございます。  そこで,さきに申し上げました踏査の結果,数カ所の候補地に絞り,現在,地元要望等をも考慮しながら,可能な限り早い時期に用地の確定に努めてまいりたいと考えております。  また,市民センターにつきましては,コミュニティセンターの用地確定の段階で,適正配置をも考慮して検討してまいりたいと存じます。  以上でございます。 84 ◯議長(橋本 登君) 下水道局長。 85 ◯下水道局長(冨澤健二君) 稲毛区の諸問題についてのうち,所管についてお答えいたします。  まず,南部処理区及び印旙処理区の5か年計画に対する平成8年度の整備量についてでございます。  南部処理区の5か年計画全体の整備計画面積は1,607ヘクタールで,そのうち平成8年度は307ヘクタールの計画でございましたが,これに対しまして,312ヘクタール完成しているところでございます。また,印旙処理区につきましても,全体の整備計画面積は565ヘクタールで,そのうち平成8年度は91ヘクタールの計画に対しまして,これを上回る99ヘクタールが完成しておりますことから,整備面積につきましては,両処理区とも,計画値を満たしております。  次に,山王地区の公共下水道整備計画の進捗状況についてでございます。  当地区は議員お話のとおり,地形から南部処理区と印旙処理区に分かれた計画となっております。まず,南部処理区に属する地域につきましては,御質問の地域を受け持つことになります,下流部の東部汚水1号幹線は,六方調整池付近を起点といたしまして,主要地方道の浜野四街道長沼線と市道の東寺山町山王町線が交差いたします,通称,六方新田付近まで延長約2,100メーターを今年度より着手いたしまして,4カ年の継続事業として平成12年度完成を見込んでおります。また,下水道事業認可の申請中であります山王町や小深町などの市街化区域につきましては,間もなく認可を取得できるものと存じます。それらの面整備につきましては,幹線の進捗状況を見ながら,順次,進めてまいりたいと考えております。  次に,印旙処理区についてでございます。  この地域は,お話にもございましたように,おおむね市街化調整区域となっておりまして,以前御答弁いたしましたように,現行の5か年計画におきましては,主に市街化区域を重点として整備を進めることを目標といたしておりますので,御質問の区域を含めました市内の市街化調整区域につきましては,その後の具体化を検討してまいりたいと考えております。御理解を賜りたいと存じます。  以上でございます。 86 ◯議長(橋本 登君) 中本貞夫議員。 87 ◯8番(中本貞夫君) ただいまは市長さんを初め,助役,局長より,それぞれ懇切丁寧に御答弁をいただきまして,ありがとうございます。  おおむね了解をいたしましたが,三,四点,要望を申し上げまして,2回目の質問にかえさせていただきます。  初めに,投票率アップの方策についてですが,投票率をアップするには,私の考えの一つの中に,身近なところでの投票ということが非常に大事じゃないかというふうに考えております。なるべく身近な公共施設,公民館あるいはコミュニティセンター,それぞれの学校,場合には中学校というような身近で気軽に投票できる投票所の確保が不可欠ではないのかというふうな感がいたしておりますので,今後,ぜひそういった面も含めて,御検討いただけるように,要望をさせていただきたいと思います。  次に,コミュニティセンター及び市民センターの整備については,昨年6月定例会で御説明いただきました後,用地選定に進展が見られない状況でまことに残念です。  特に,稲毛区の北部,とりわけ山王地区の住民は,コミュニティセンター及び市民センターの整備を一日も早く実現されることを強く望んでおります。  当局におかれましては,一日も早く用地を選定されまして,平成10年度予算に計上されますよう,特段の御努力をいただけるよう強く要望しておきます。  次に,市街化区域に隣接した調整区域の街づくりについては,稲毛区の北部地区は,御承知のように,東関道千葉北インター,また,京葉道路穴川インターが国道16号に隣接しており,さらに,東関道は成田から,佐原,潮来,そして京葉道路は浜野から木更津へと延伸されまして,千葉県はもとより首都圏への発着地点として,また産業,事業所,物流基地,そして居住地として,非常に利便性が高くなっております。  このような中で,稲毛区北部について,市街化調整区域の見直しを含め,住みよい街づくりを進めていただきたく,要望をいたします。  次に,都市計画道路,東寺山町山王町線については,本5か年計画期間内に,一部事業着手してまいりたいと,大変前向きな答弁をいただきました。ありがとうございます。  この都市計画道路が一日も早く整備されますよう,当局の特段の御努力をお願いいたします。  また,長作町小深町線は,4車線への拡幅を視野に入れながら,長沼十字路と国道16号の交差点改良等も含めながら,調査・検討をされますよう,要望いたします。  次に,公共下水道の整備については,市街化区域には,大変明るい見通しの御説明をいただきました。当局の御努力に感謝いたします。  また,市街化調整区域については,現在,計画がないとのことですが,今後,公共下水道整備の事業化に向け,特段の御理解と御努力を強く要望いたします。  次に,人口増加施策につきまして,取りまとめの概要を聞かせていただきましたが,外部に委託して作成したのではなく,若手職員が一年余りにわたり千葉市の将来を考え,真剣に検討してまとめられた,この取り組み姿勢を高く評価したいと思います。  私は,今後ともこのプロジェクトをモデルとして,市政の重要課題が全庁的に検討されることを願うものであります。  もちろん,今回まとめられた人口増加施策につきましては,百万都市の実現に向けて,積極的に取り組んでいただきたいと考えております。  最後になりますが,松井市長から市政運営に取り組む基本姿勢について,改めてお話がございました。  市長も御答弁の中で触れておりますが,国においては新しい世紀に向けてさまざまな改革に取り組んでおります。  松井市長におかれましては,このたびの選挙では,市民から,確かな実績と豊かな経験を評価され,当選されたわけでございますので,厳しい行財政環境の中ではございますが,市民要望の実現に向けて,いかんなくその手腕を発揮されるとともに,勇断をもって市政運営に取り組んでいただきたいと考えております。  我が市民自由クラブは,これからも松井市長への支援を惜しまないつもりでございます。今後とも健康に留意され,86万市民の先頭に立って,千葉市発展のために尽くしていただきたいと考えております。  これで私の質問を終わります。ありがとうございました。(拍手) 88 ◯議長(橋本 登君) 中本貞夫議員の一般質問を終わります。議事の都合により暫時休憩いたします。      午後2時30分休憩    ───────────────      午後3時0分開議 89 ◯副議長(蟹江将生君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続けます。3番・川岸俊洋議員。    〔3番・川岸俊洋君 登壇,拍手〕 90 ◯3番(川岸俊洋君) 神戸市須磨区の小学生殺害事件の容疑者として,中学3年生の少年が逮捕されたニュースが流れ,日本じゅうは大きな衝撃を受けております。確かに,中学3年生の少年が,あのような残虐な殺人を犯すとは,想像を絶する事件であり,私も同じ年齢の子供を持つ親として,ニュースを聞きながら,思わず自分の息子の顔を見てしまう昨今であります。このような事件が起こった原因のすべてを教育や社会に転嫁してはならないでしょうが,その背景に,日本社会の病理性や情報化社会のゆがみが確かに映っていると感じるのは,多くの人の認めるところであろうと思われます。  21世紀を目前にして,混沌とした社会の状況を見せつけられた思いであり,この社会を築く大人の一人として,子供たちが夢と希望を持てる未来を切り開くため,鋭意努力をなさねばならないとの思いを深めている次第であります。  それでは,そうした思いを込めて,通告に従いまして,一般質問を行います。  初めに,先日の千葉市長選挙においては,松井市長が見事に当選を果たされました。まずもって心より当選のお祝いを申し上げます。  松井市長が市長選挙に臨むに当たり,公約として掲げられた,市民福祉の向上,魅力的な住みよい千葉市づくり,行政改革の推進・健全財政の維持,情報公開の推進などは,我々公明が松井市長を推薦した政策協定の趣旨と心を同じくするものであります。  さまざまな面において,大変難しい時代になっております。松井市長におかれては,今後4年間,激務が予想されますが,どうか健康に留意され,公約を果たされるべく,賢明なる市政のかじ取りを行われますよう,心より御期待するものであります。  そこで,まず,市長は,選挙期間中に市内の6区を隅々まで歩き,市民の皆さんの声を直接聞かれたと思いますが,どのような声が多かったのか,また,そうした市民の皆さんの声を,今後,どのように市政に反映していこうとされているのかを,お伺いいたします。  次に,市長は,豊かな21世紀へをスローガンに,先ほど申し上げた三つの公約を掲げられましたが,これらの公約実現に向けての市長の決意を,改めてお聞かせ願います。  次に,その三つの公約のうち,市民福祉の向上・魅力的な住みよい千葉市づくりに関しまして,選挙前後に話題になったことなど,2点について,お伺いいたします。  まず1点は,市民福祉の向上についてでありますが,その目指すところは,市民の皆さん,だれもが安心して暮らせる街をつくることであると考えられます。  このたびの通常国会において,児童福祉法等の一部を改正する法律が成立しました。近年の少子化の進行,夫婦共働きの一般化,家庭と地域の子育て機能の低下などを踏まえた改正であります。そして,この中で,新たに放課後児童健全育成事業が位置づけられ,保護者が昼間,家庭にいない小学校低学年児童に対し,授業終了後に児童厚生施設などを利用して,適切な遊びと生活の場を与え,健全な育成を図ろうとしております。  この事業は,市町村や社会福祉法人などが行うことができるとされており,この事業の促進が求められております。  冒頭に,別の角度から申し上げましたが,21世紀は目前に迫っており,新しい時代を担う,子供たちの健全な育成と自立を支援することは,時代の要請であります。  本市では,現在,子どもルーム事業全般にわたり,関係部局により,鋭意検討が進められていると伺っておりますが,一日も早く結論を出し,子育てをしやすい環境の整備を図るよう取り組むべきと考える次第であります。  そこで,子どもルーム運営事業の改善に向けての,現在の検討状況と今後の見通しについて,お伺いいたします。  次に,2点目として,魅力的な住みよい千葉市づくりについて,伺います。  千葉市が魅力的な住みよい街づくりを進めていくには,下総大地の豊かな緑と東京湾の水辺という,本市独自の資源の保全と活用が必要であります。そして,また,快適な市民生活を支える都市基盤の整備を図っていくことが重要であります。つまり,自然との共生に基づいた計画的な市街地整備を推進することが重要であると考える次第であります。  そこで,先ほども熱心な議論がありました土気東地区で計画が進められている土地区画整理事業について,視点を変え,改めて質問いたしますが,この開発の意義及び位置づけ,そしてさらに,昭和の森の一部を含む調整池についての基本的な考え方をお伺いいたします。  次に,教育について,いじめ,不登校の問題に関して,お伺いいたします。  この問題については,昨年度の第4回定例議会で総括質問で取り上げ,いじめ,不登校の問題の解決を図るために,ニューヨーク市の例を挙げ,スクールカウンセラーの拡充を要望しました。また,本年の第1回定例議会の我が会派の代表質問でも,スクールカウンセラーの配置されていない学校に対する対策についての質問がなされ,さらに本市独自のスクールカウンセラーの制度化が要望されました。  地域において,いろいろな問題に接する我々の耳に,これらの問題に直面して困っておられる話がさまざまな形で,特に最近,多く聞こえてきており,問題の広がりを感じていた次第であります。  しかしながら,冒頭に申し上げた,神戸市須磨区の小学生殺人事件の容疑者が中学生であったというニュースを聞くに至っては,余りにも衝撃的であり,その精神的な衝撃は,あの阪神・淡路大震災にもまさるものがあり,子供たちの心がここまて病んでいるのかと驚愕する思いであり,事態の深刻さに憂慮の思いを募らせております。  逮捕された中学生は,不登校であったとの報道もありました。また,真意はわかりませんが,少年が挑戦状に赤い文字で記した文章には,義務教育と義務教育を生み出した社会への復讐も忘れてはいない,との言葉もありました。  いじめ,不登校ともに,さまざまな原因が背後にあり,原因のすべてを教育現場,そして社会に求められるものではありませんが,いじめ,不登校に象徴される問題は,子供たちにとって,単なる一過性のものではなく,心の傷として大きく残り,そして,子供たちの将来に,取り返しのつかない大きな影響を及ぼす問題であります。  子供たちにとって,自身をはぐくむ学びの場が,また友達との楽しい関係が,苦痛で,さらには地獄のような苦しみを与えるものになってしまうことを,今回の事件は,刃のような鋭さで,我々に,そして,現在の社会に突きつけた事件のように思われてなりません。  この事件の発生以来,多くの市民の皆さん,少なくとも子供を持つ親たちは,大変大きな不安を抱いております。この大きな不安を取り除くべく対応策を直ちにとることが,市民の皆さんに安心を与えることと考えますが,いかがでしょうか。  具体的に,本市におけるいじめ,不登校の実態について確認したく,これまでの発生件数の推移及び現在の状況について,また,その件数のカウントの基準,及び調査方法について伺います。  次に,こうした子供たちの心の問題の解決のためには,カウンセラーが有効であることは,既にだれしもが認めるところであります。  平成7年度よりスタートした,文部省による委託事業であるスクールカウンセラー活用調査研究事業が,今後どのような展開になると予想されるかを,また,恒久的な制度として展開される見通し,時期などについて伺います。  先日,ライフカウンセラーという事業を進めている,市川市の教育委員会を訪ね,いろいろ伺ってまいりました。  ライフカウンセラーという制度は,小学校に対しては,地域社会の教育活動に関し,経験をお持ちで,児童たちの精神的な悩みについて理解と子供への支援に情熱をお持ちの方を,ゆとろぎ相談員という形でカウンセラーとして配置し,中学校に対しては,大学院の研究科において心理学を専攻し,修士課程終了程度の見識を持っておられる方で,なおかつ1年以上の心理臨床経験をお持ちの方を心理療法士として配置する制度であります。身分は,非常勤の特別職員という形で,ゆとろぎ相談員は1日5時間週3日勤務,時給1,000円,心理療法士は1日8時間週3日勤務,日額1万5,000円であります。設置校の状況は,平成7年度は,小学校6校,中学校4校,平成8年度は,小学校19校,中学校10校,平成9年度は,小学校29校,中学校13校と,市内小学校,中学校合わせて54校中42校まで整備されてきております。  神戸の小学生殺人事件のような,想像を絶する残虐な事件を引き起こすほど病んだ子供たちの心のケアと,市民の皆さん,そして子供を持つ親の皆さんに安心感を与えるために,これまで提案してきましたように,本市においても,独自のスクールカウンセラーの制度を補正予算を組んでまでもとの思いで,直ちに実施すべきと申し上げますが,見解はいかがでしょうか,お聞かせ願います。  次に,ごみの量の増大,廃棄物の不法投棄が大きな問題となっている現在,資源の有効活用が叫ばれ,リサイクル社会の形成が大変大きな課題となっております。  私は,昭和30年の生まれでありますが,子供時代には,両親から物を粗末にしない,あるいは,もったいないといったことがよく聞かされた覚えがあり,食事の際など,よく茶碗に御飯粒を残して叱られたものでありました。遊びのおもちゃなども頻繁に買ってもらうということもなく,缶詰の空き缶を使っての缶蹴りや,竹と新聞紙を使っての紙鉄砲,御飯のおかずのハマグリの貝殻の笛,ナンテンの実を玉にしてのパチンコなど,今思えば,当時のおもちゃの世界は,まさにリサイクルの社会でありました。私たちより以前の生まれの方は,皆さんそうであったと思います。  しかし,現代はどうかといいますと,社会が豊かになり,物があふれ,ちょっとそばのコンビニエンスストアに行けば何でもそろっており,まさに子供たちにとって欲しい物があふれんばかりの状況であります。  こうした現代の状況の中で,物を粗末にしない,もったいないといった言葉に代表される観念は,いとも簡単に子供たちから弾き飛ばされてしまいます。  こうしたことから,リサイクル社会の形成という課題に対しては,将来を見据え,教育によっての意識の醸成という観点が大変重要であると感じている次第であります。  そこで,本市においては,ボランティア教育として,一部の学校でアルミ缶の回収,また,子供会活動を通しての資源ごみの回収などが実施されておりますが,私は,今年4月から容器包装リサイクル法が施行され,ペットボトルの店頭回収が開始されたことも踏まえ,将来の社会を担う子供たちのリサイクル教育,環境教育の一環として,全小学校,中学校でのペットボトルの回収を実施したらどうかと提案する次第であります。子供たちにとって,自分たちの大好きな飲み物が入っている大変身近なペットボトルを自分たちが回収するという作業を通して,資源の有効活用を体験的に学ぶことは,大変効果があると考える次第ですがいかがでしょうか,見解をお聞かせ願います。  次に,社会教育についてお伺いいたします。  市民の皆さんの多様な学習ニーズに適切に対応するため,いつでもどこでもさまざまな分野で楽しく学ぶことができる学習環境の整備を図るため,本市においても,平成12年度完成を目指した生涯学習推進センターの建設を初め,教育委員会を中心に多大な努力がなされており,評価するところでございます。  しかしながら,高齢社会の到来,情報化社会の進展,また,精神的な豊かさの充足を求める学習意欲の増大,あるいは,余暇の楽しみ方の変化などに伴い,市民の皆さんの学習ニーズの増大,多様化はますます進んできております。  こうした中,私たちのところにも,市民の皆さんからさまざまな社会教育に対しての要望の声が届いております。今回は,そのうちの2点を紹介し,実施についての見解をお聞かせいただきたいと思います。  まず1点は,先ほども申し上げたように,情報化が大きく進展し,本市でもインターネットにホームページを開設しているように,コンピュータを利用する機会が飛躍的にふえてきており,また,パソコンが各家庭にも急速に普及し始めております。  こうした状況の中,パソコン講座を実施してもらいたいとの声が多くありますが,いかがでしょうか。各公民館においては,さまざまな講座が開設されておりますが,コンピュータの設備などがなく,難しい状況であります。  そこで,例えば,既に情報教育を実施している小学校,中学校の設備を学校開放講座として利用するなど,何らかの形でパソコン講座を実施できないでしょうか。見解をお聞かせ願います。  2点目は,これは,特に花見川区の問題でもあるわけですが,陶芸用の釜の問題であります。  陶芸は,最近,多くの方に人気があり,先日,幕張西公民館の方にお邪魔し,陶芸教室をのぞかせていただきましたが,花見川区の方も多くいらっしゃり,皆さん,楽しそうに陶芸に取り組んでおられました。しかし,釜の設備が少ないため,作品を制作しても,なかなか焼くことができず,困っているとのことでありました。  現在,花見川区を除き,各区に1基の釜が公民館に設置されております。それで,まず花見川区の公民館への陶芸用の釜の設置については,地域の方たちより要望書も出ておるかと存じますが,どうなっておりますでしょうか,お聞かせ願います。  さらに,各区にもう1基ずつ釜の設置を要望する声が多くありますが,いかがでしょうか。  次に,国際協力の推進について,お伺いいたします。  本市においては,国際交流から国際協力へという大きな時代の潮流をいち早くとらえ,国際協力を総合的かつ計画的に進めるため,平成8年3月に,千葉市国際協力推進大綱を策定し,積極的に施策を推進しております。青少年の交流や研修生の派遣・受入などの人的交流,国際会議や国際イベントの開催,共同研究・開発,経済的支援,あるいは日本語講座の実施,外国人生活相談の実施,外国人向けの生活ガイドブック,防災ガイドの発行などの市内在住外国人に対する援助などの事業が展開されております。情報化時代の到来により,国際間の交流はますます盛んになり,環境問題,経済,また,平和といったことを考えるに当たっても,単に1国,1地域だけで考えることのできない現代において,地方自治体における国際交流,国際協力の事業は,大変重要であります。  そこで,私は,国際都市を目指す千葉市として,さらに人的交流の面において,外国からの留学生に対して,さらなる支援を行っていくべきではないかと提案する次第であります。
     最近,ジョン・万次郎の生涯を描いた小説を読みました。ジョン・万次郎については,改めて私が申し上げるまでもなく,よく御存じであろうと思いますが,土佐中ノ浜の貧しい家に生まれた万次郎が鰹船に乗り,漁に出て,しけに遭い,遭難したところ,アメリカの捕鯨船に助けられ,そしてその船長の援助でアメリカにおいて高等教育を受け,その後,鎖国時代の日本に戻り,幕末の激動期に無二の国際人として活躍し,日本の開国という歴史的な転換の契機となる日米和親条約締結に大きく貢献した人物であります。  晩年,彼がアメリカに立ち寄った際,彼がアメリカにおいて過ごしたフェアヘブンの地元の新聞が次のような記事を掲載したとのことであります。「中浜万次郎氏は,ヨーロッパの戦況を視察する旅行の途中,ニューヨークに到着すると,友人のホイットフィールド老船長夫妻を訪れ,同船長夫妻から受けた多大の恩義に心から感謝の意を述べた。年齢45歳の小柄な人だが,元気はつらつとして今回の観戦団員としてはうってつけの人と思われる。彼の海外視察の結果は,必ずや日本にとって利益となるだろう。ここで,我々の捕鯨産業が日本の開国と世界貿易に貢献したことを忘れてはならない。つまり,一人の捕鯨船長の親切な行いによって,漂流少年がフェアヘブンの公立学校で教育を受けた,その結果,アメリカと日本の交遊関係が開かれ,促進されることになったのです。」以上の内容の記事であります。  引用が長くなりましたが,歴史から学ぶことは大であります。本市内の大学に留学生として登録されている人数は,平成8年で758名と伺っておりますが,大半は東南アジアからの留学生とのことであり,中でも私費留学生が多いそうであります。千葉市で学ぶ外国人留学生は,ジョン・万次郎のごとく,千葉市と母国との懸け橋であり,千葉市が今後地球規模での人的ネットワークを構築していく上で,大きな財産となる人たちであります。また,先日,留学生の方に伺ったところ,留学生は,日本の物価の高さ,住宅の確保,あるいは住宅の保証人の問題などで,大変苦労しているということをお聞きしました。  こうした点を考え,支援をさらに充実することは,国際都市を目指す千葉市にとって,大変重要なことと考える次第であります。  そこで,お伺いいたします。現在,本市において実施されている留学生に対する支援は,どのような形で行われておるのでしょうか。また,実績はどういう状況でしょうか。さらに,今後,新たな支援が計画されておるのでしょうか。  私は,多くの政令市,横浜市,川崎市,名古屋市,大阪市,神戸市,福岡市などが実施している留学生支援金支給事業,奨学金事業,またそのほかにも,札幌市が実施している放置自転車の無償譲渡,仙台市が実施しているリサイクル品の斡旋事業,バス回数乗車券の交付事業,名古屋市が実施している宿舎提供事業,健康管理対策事業,京都市が実施している留学生寮,大阪市が実施している住宅資金貸付事業,神戸市が実施している住居提供,国民健康保険料補助,福岡市が実施している資金貸付事業,そして,福岡県が今年度より開始する福岡地域留学生住宅保証制度,こうした事業を参考に,生活支援策,住居確保の支援策,リサイクル品の提供などの支援策を実施すべきと提案いたしますが,見解はいかがでしょうか,お聞きいたします。  次に,車いすや電動ベッド,シャワーベンチなど,各家庭で使わなくなった福祉機器や介護用品を有効に再利用するための福祉機器等リサイクル支援事業が,昨年度の11月より宮崎市で実施され,好評を呼んでいるとのことであります。  この事業は,国の制度である日常生活用具給付・貸与の事業とは別に,宮崎市が単独で始めた事業であります。高齢者や障害者の在宅介護の傾向が年々進んでいる中,そうした人の入院,死亡,福祉施設への入所などによって,家庭には不要となる介護用具類は多くあるのではないでしょうか。  先日,宮崎市の当局の方に伺ったところ,自宅に眠っている福祉機器などを集めて,必要な人に無料レンタル,無償譲渡することで資源の再利用と要介護者を抱える家庭の経済負担の軽減を図ることを狙った事業であるとのことでありました。介護用具は,高価なだけに,助かるとの評判だそうであります。  本市においても,日常生活用具の給付・貸与の事業は既に実施されており,さらに高齢者福祉の分野では,国の制度に加え,本市独自で品目を追加するとともに,寝たきりの方は,国のおおむね65歳からを60歳からとするなど,対象の拡大を図っているとのことで評価するところであります。  そこで,お伺いいたします。日常生活用具の給付・貸与の事業については,心身障害者に対してと高齢者に対してとの二つの事業がありますが,その事業内容及びこれまでの利用の実績について伺います。また,資格条件あるいは所得に応じての費用負担があるかと存じますが,あわせて伺います。  さらに,給付した家庭において,介護用具,福祉機器が不要となった際には,どうなっておるのでしょうか。私は,本市における高齢者,障害者福祉のさらなる充実を図るため,現実には車いすなどの介護用具が必要にもかかわらず,身体障害の級数が適合しない,また年齢が対象外など,資格条件外のために給付が受けられない,あるいは費用負担の厳しい方のために,そしてさらには,高価な資源の再利用を図るという観点からも,福祉機器,介護用具のリサイクル事業の制度化を図り,実施すべきと提案いたしますが,いかがでしょうか。見解をお聞かせ願います。  次に,交通安全対策について伺います。  過日の新聞で,千葉県内の交通事故の犠牲者が5月19日段階で200人を超え,また200人に達したのは,昨年より21日早く,そして2番目に多い茨城県を30人余り上回る全国最悪の記録だとの報道がなされておりました。  近年の交通事故発生の特徴として,高齢者の死者数の増加が指摘されており,昨年の4月にまとめられた高齢者にやさしい交通社会を目指す懇談会の提言でも,高齢者層は,平成5年以来,3年連続して最も多い交通事故死者数を出すとともに,5年連続して単位人口当たりの交通事故死者数が最も多い年齢層となるなど,我が国における交通事故の高齢化は,極めて深刻な状況に立ち至っている旨,報告されております。  国会においても,道路交通法の一部改正が成立いたしましたが,提出の背景には,一つの大きな柱として,高齢者の交通事故に歯どめをかける目的があると言えます。  そこで,お伺いいたします。  まず初めに,本市におけることしに入ってからの交通事故の発生件数及び交通事故死者数,また,そのうちに占める高齢者の人数について,そして昨年までと比較してどうなのかを伺います。  次に,交通事故に対する対策は,主に県の公安委員会によるところが多いところでありますが,市民の生命を守る行政として,今後の高齢社会を考え,高齢者保護のため,何らかの対策を考える必要があるかと存じますが,いかがでしょうか。  例えば,改正道交法に出前式交通安全教育などの推進が述べられておりますが,県の公安委員会とタイアップして,地域の老人会などの会合での出前式交通安全教育の実施,交通安全教育用のビデオを作成し老人会への貸与,あるいはパンフレットを作成し高齢者に配布,また交通安全用具の反射版をつくり,外出用のくつに貼ってもらうよう配布するなどが考えられますが,いかがでしょうか。  いずれにしましても,高齢者を交通事故から守るため,高齢者保護の対策を本市としても積極的に推進すべきと考えますが,いかがでしょうか。  次に,花見川にかかる橋の改築と花見川の河川改修についてお伺いいたします。  第6次5か年計画に,花見川にかかる幕張橋,浪花橋,汐留橋,天戸大橋,柏井橋の改築が計画されておりますが,花見川の河川改修との関係で,県が主体となって行われる改築工事もあり,また県道,市道の関係で担当部門が違ったりするようで,どうも全体がとらえづらいのですが,具体的にどのような形になっておるのでしょうか。また,それぞれの改築の具体的なスケジュールについても,あわせてお聞かせ願います。さらに,五つの橋は,同じ川にかかる橋であり,かつ距離的にも接近しており,また区の街づくりといった観点から考えますと,花島総合公園が建設中であり,サイクリングコースがあり,リバーサイドパークという緑と水辺を生かした街づくりにおいて,花見川が中心になることから,五つの橋のデザインも,景観上,大変重要な要素となります。  そのために,それぞればらばらではなく,関連性も十分調整される必要があるかと思いますが,こうした点は,どのように調整されるのでしょうか。  次に,河川改修についてですが,具体的な計画,内容についてお聞かせ願います。  また,近年の河川改修においては,自然を生かしたビオトープの考え方が取り入れられておりますが,この点についても,十分考慮されておりますでしょうか。  次に,サイクリングコースについては,どのような形になるのでしょうか。川の拡幅に伴い,外側にづれ,新たに整備されると予想されますが,その際には,河川管理用の道路としての整備ではなく,ベンチなどの休憩施設,照明,植栽などを含めた散策路として整備すべきと考えますが,いかがでしょうか。  次に,地域の危険な交差点について伺います。  初めに,現在工事中の木下踏切を通る美浜長作町線の武石インターの出入口の交差点であります。  美浜長作町線は,御存じのとおり,交通量も多く,両方向から京葉道路の両方向への入口,出口となっており,大変複雑な交差点であります。運転になれないドライバーの場合,なかなか動けず,立ち往生している様子を多く見かけます。また,夜間には,高速道路からスピードを落としきらず出てきて,危ない場面が多々あるようであります。交差点内にランプの破片がよく落ちていたり,通行規制用のコンクリートが壊れたりしていますので,事故も多く発生しているようであります。信号機の設置を含め,交差点の改良が必要かと考えますが,いかがでしょうか。  次に,花見川区役所そばの交差点であります。  瑞穂の街にも住民が多く定着してきており,中心の交差点であり,花見川区役所に行き来する人も多く,また,大きなマーケットも角にできており,交通量が多くなってきております。さらには,すぐそばに小学校が建設中でもあります。地域の方たちより,信号機の設置要望も出ていると存じます。信号機を早急に設置すべきと考えますが,いかがでしょうか。また,あわせて設置の見通しについても,重ねて伺います。  以上で,1回目の質問を終わります。御清聴ありがとうございました。(拍手) 91 ◯副議長(蟹江将生君) 答弁願います。松井市長。    〔市長・松井 旭君 登壇〕 92 ◯市長(松井 旭君) ただいま川岸議員から御質問をいただきました。また,あわせて力強い励ましのお言葉をいただきまして,厚く御礼申し上げます。  私からは,今後の市政運営についてのうち,基本的な事項についてお答えをいたします。  まず,選挙期間中の市民の声と市政への反映についてでございます。  市内をくまなく回り,多くの皆様と直接お会いをいたしましたので,種々の御要望や御提言をいただきました。  86万市民の生活を支える市政のかじ取りの重大さを改めて強く感じたところでございます。  いただきました声の中では,特に,下排水や道路・公園など生活環境施設の整備を初め,少子・高齢化に対応する福祉・医療の充実,そして災害に強い街づくりなどを望む声が多く聞かれました。  これらは,第6次5か年計画の中でも重点的に取り組むこととしておるものでございまして,今後一段と厳しい財政状況が予測をされますが,市民生活関連施策につきましては,可能な限り今後の市政運営に反映すべく努力をしてまいりたいと考えております。  次に,公約実現に向けての決意でございますが,21世紀を目前にして,地方分権や財政構造改革の推進など,地方自治は大きな変革期を迎えております。  このような中で,健全財政を維持しつつ,さらなる市政の発展を図るためには,これらの変革に柔軟に対応し,新たな視点で市政をいま一度見直すなど,勇断をもって改革に取り組んでまいらなければならないと考えております。  私は,これからの4年間の市政運営を,私に課せられた使命としてとらえ,第6次5か年計画の推進を基本として,三つの公約を重点に,総合的かつ計画的に堅実な市政運営に努め,決意を新たに86万市民の幸せと千葉市の繁栄のために,全力を尽くしてまいる所存でございます。  終わります。 93 ◯副議長(蟹江将生君) 教育長。 94 ◯教育長(飯田征男君) 教育につきまして,8点の御質問をいただきました。順次御答弁申し上げます。  まず,今後の市政運営についてのうち,子どもルーム運営事業についてお答えを申し上げます。  子どもルーム運営事業につきましては,少子化の進行,共働き家庭の増加,家庭と地域の子育て機能の低下等,近年の社会環境の変化に対応し,仕事と子育ての両立支援や児童の健全育成の観点から,昨年度よりその改善方策につきまして,関係部局間で検討を進めているところでございます。  現在,さきの国会におきまして改正された児童福祉法を踏まえつつ,福祉局へ移管することを前提に,子どもルームの運営体制,施設のあり方,指導員の身分,開設時間等について総合的に見直しを進めているところであります。今後,市としての考え方がまとまり次第,関係者への説明,協議を行い,できるだけ早い時期に改善方策をまとめてまいりたいと,このように考えております。  次に,神戸で発生した児童殺害事件についてでございますが,容疑者として中学3年生が逮捕されたことは,極めて残念なことだと思っております。  本市は,人間尊重の教育を基本理念として,日ごろから心の教育をはぐくむため,学校・家庭・地域社会の密接な連携により,教育の推進をしているところであります。学校教育はもちろんのこと,地域社会及び家庭の教育力の向上の重要さや心のケアの必要性を改めて痛切に感じたところであります。  今回の事件の概要,背景,要因等については明らかにはなっておりませんので,教育委員会としては,この事件の取り扱いについて,慎重に対応していきたいと考えております。また,教育委員会といたしましては,各学校に対しまして,生命の尊重及び心の教育の推進についての通知文書を出しまして,指導の徹底をお願いしたところであります。また,親子の対話や触れ合いを大切にすることなどの保護者向けリーフレットを作成し,児童生徒を通じまして全家庭に早急に配布する予定であります。  次に,いじめ,不登校についてでございますが,まず,登校拒否につきましては,年間30日以上で見ますと,小学校でここ数年,横ばいの状況でございましたが,平成6年度107人から平成7年度は113人と若干の増加が見られました。同じく中学校では,増加の傾向にありましたが,平成6年度533人から平成7年度は455人と減少いたしております。  また,いじめにつきましては,社会問題となり顕在化したことから,小学校では,平成5年度以降,38件,62件,158件と,また同じく中学校でも,87件,121件,175件と,年々増加をいたしておりますが,その防止や解消に向けてのさまざまな取り組みによりまして,解消率は高くなっている状況でございます。  次に,件数のカウントの基準,調査方法は,とのことでございますが,それぞれ文部省による,児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査や学校基本調査などの調査基準に従いまして,各学校に調査依頼をしております。各学校では,それに基づき,教師の日々の指導や観察,悩み等の実態調査,児童生徒や保護者の相談等によりまして,総合的に判断し,実施しております。  次に,文部省による,スクールカウンセラー活用調査研究委託事業の今後の展開及び整備された事業としての見通し等でございますが,この件につきましては,国の事業でもありますので,基本的には,その動向等を今後も見守ってまいりたいと存じます。  本年度も,活用調査研究委託事業を受けて,配置を3校から7校に拡大し,さらに,国に対して恒久的な制度の確立を要望をしているところであります。また,本市独自のスクールカウンセラー制度をとの見解でございますが,本市独自の制度の創設につきましては,今後検討してまいりたいと考えております。  次に,リサイクル教育についてお答えを申し上げます。  子供たちがペットボトルを回収をすることについては,環境教育の一環として,資源の有効活用を子供たちに体験的に学ばせることは,意義のあることと考えられます。しかし,学校としては,回収方法及び保管場所,管理等の面で,多くの問題点が考えられますので,今後の研究課題とさせていただきたいと存じます。  次に,社会教育についての御質問にお答え申し上げます。  1点目の,小中学校の設備を利用してのパソコン講座の実施についてでございますが,今日の高度情報化社会の中で,市民の方々のコンピュータに対する関心が高いことは承知をいたしておるところでございますが,パソコン講座として,小中学校を開放いたしますには,施設面の改修や,データ管理の問題など,管理運営上検討すべき課題もございますので,貴重な御提案として承り,今後,調査研究してまいりたいと考えております。  次に,2点目の,花見川区の公民館への陶芸釜の設置と各区にもう1基ずつ釜の設置についてでありますが,議員お話のように,陶芸は市民に大変人気がございまして,陶芸釜の設置要望の高いことは十分承知いたしております。  そのようなことから,陶芸釜の設置につきましては,各区に1カ所の整備を行ってきており,これまでに花見川区を除く5区,すなわち,生浜公民館,黒砂公民館,千城台公民館,越智公民館,幕張西公民館でありますが,に設置いたしてきたところでございます。  残る花見川区につきましては,早急に整備する予定で取り組んでおりますが,若干の課題もございますので,その課題の解決に向けて検討をしているところでございます。  また,各区にもう1基ずつの陶芸釜の設置をとのことでございますが,当面花見川区の整備につきまして努力してまいりたいと,このように考えております。  以上で終わります。 95 ◯副議長(蟹江将生君) 都市局長。 96 ◯都市局長(佐々木 健君) 今後の市政運営についてのうち,魅力的な住みよい千葉市づくりについて,お答えいたします。  まず,土気東土地区画整理事業の位置づけや意義についてでございますが,土気東地区は,千葉市の東南部に位置し,西側は計画的な市街地整備が進められたあすみが丘地区,東側が昭和の森公園,北側はJR外房線に囲まれた区域でございまして,土気駅から徒歩圏にあり,交通利便のよい立地条件にございます。  当地区は,本市の第6次5か年計画において,宅地需要に対する質の高い住宅地の供給など,民間による開発計画を誘導する地区として位置づけられております。  また,平成4年4月,土気東地区土地区画整理組合設立準備委員会が結成され,これまで協議等を重ねてきましたが,地元地権者のおおむねの同意が得られ,土地区画整理事業の熟度が高まったことから,隣接しております土気南特定土地区画整理事業に引き続き,良好な市街地整備が望まれている地区として一体的な整備の早期実施が求められております。  したがいまして,当該土地区画整理事業においては,施行面積約85ヘクタール,計画人口約1万人の住宅系の土地利用を中心とした,計画的な宅地等の供給を図るとともに,千葉市街地,国道16号方面からの放射状の広域幹線ネットワークとして整備すべき道路として位置づけられている都市計画道路3・3・27号,越智町土気町線の一部が整備されることから,主要地方道千葉大網線の交通渋滞の緩和に寄与することが期待されております。  以上のことから,計画的な宅地の供給及び根幹的な都市施設の整備が図れるなど,千葉市にとって土気東地区の土地区画整理事業は意義あるものと考えております。  次に,昭和の森の一部を含む調整池についての基本的な考え方でございますが,当該事業に係る調整池設置予定箇所は,河川の流域ごとに一級河川鹿島川,二級河川小中川,そして二級河川村田川の3箇所でございます。  御質問の調整池は,当区域のほぼ南側,千葉市ユースホステルの北側に位置し,村田川流域に当たります。  周辺の現況としましては,昭和の森公園の斜面樹林と土地区画整理事業予定区域の斜面樹林とにはさまれ,連続した谷地の地形を成しており,樹木は,主に植林されたスギ,ヒノキにより占められ,倒木等により荒廃している箇所が見受けられるところでございます。  当調整池は,土地区画整理事業区域面積約85ヘクタールのうち約26ヘクタール相当分の雨水排水の放流先となります村田川に,災害の影響を与えないようにするものであり,当区域の最下流部に設置を予定しているところでございます。  調整池の設置に当たりましては,現況の斜面樹林の一部を構成しておりますコナラ林等の良好な自然の保全に努めるとともに,当該調整池の水辺を活用することにより,湿性植物が育成され,多様な生物の生息が可能な水辺空間となることから,昭和の森公園との一体的整備を予定しております。  これにより,昭和の森公園の一部として,潤いのある水辺と緑豊かな環境が形成され,湿性植物や小動物の観察の場,散策の場として,昭和の森公園を利用される市民の皆様など,多くの方々の利用増進が図れるものと考えております。  また,現存するカタクリ等の植物や小動物につきましても,専門家等の意見を踏まえ,極力保全に努めるよう,関係者と十分協議,指導してまいりたいと考えております。  以上でございます。 97 ◯副議長(蟹江将生君) 総務局長。 98 ◯総務局長(小島一彦君) 国際協力の推進について,お答えいたします。  外国人留学生支援施策についての御質問でございますが,関連がございますので,一括してお答えをさせていただきます。  本市内の大学に在籍する留学生は,年々ふえておりまして,平成9年5月現在,791名となっております。このように増加しつつある外国人留学生に対する支援につきましては,地域社会への円滑な受け入れや地域社会の草の根交流を推進する上で,極めて重要な意義を持つものと認識いたしております。  本市におきましては,これまで,留学生との懇談会の開催や,平成元年度からは,勉学の一助として留学生に図書券を交付する外国人留学生学習奨励事業,さらには平成6年度からは,地域に関する課題研究に対して助成する留学生地域研究事業を実施してきているところでございます。  また,今年度新たに,国際交流協会が行う事業として,市民の家庭を1日訪問するホームビジット事業を実施することといたしております。  今後は,これらの施策に加え,議員から御提案がございました,政令指定都市の事業等を参考に,留学生のニーズを踏まえ,地元大学や市民の協力を得ながら,リサイクル品の提供や留学生への住宅確保等を留学生支援の一環といたしまして,実施の方向に向けて検討してまいりたいと存じます。  以上でございます。 99 ◯副議長(蟹江将生君) 福祉局長。 100 ◯福祉局長(小川 清君) 福祉機器等のリサイクルについての御質問にお答えいたします。  まず,障害者及び高齢者に対する日常生活用具の給付・貸与事業の内容についてでございますが,この事業は,在宅で重度の障害者・児や要援護高齢者,さらにはひとり暮らし高齢者等の日常生活の便宜を図るために,障害の種類や程度,年齢などの御本人の状況や世帯構成等の資格条件に応じて,特殊寝台や入浴補助用具などの国の基準に基づいた用具の給付や貸与を行っております。  なお,この国制度のほかに市の単独事業として,障害者を対象とした,視覚障害者用ワープロソフトと高齢者を対象とした補聴器の給付を行っておるところでございます。  また,この事業の実績を昨年度の件数で申し上げますと,障害者を対象としたものが477件,高齢者を対象としたものが2,330件となっております。  なお,日常生活用具の給付に伴う費用負担につきましては,御本人あるいは世帯の所得の状況により,国基準に基づき応分の負担をしていただくことになっておりますが,本市におきましては,市の単独事業で自己負担額の2分の1を助成し,利用者の経済的負担の軽減を図っておるところでございます。  次に,給付した福祉機器が不要となった場合の取り扱いについてでございますが,高齢者を対象として給付したものにつきましては,介護用具の納入業者が無料で引き取ることとしておりますが,障害者を対象として給付したものを,他の方への再利用の申し出があったケースにつきましては,各区役所に設置されておりますリサイクル情報コーナーの活用をお勧めしておるところでございます。  最後に,介護用具のリサイクル事業の制度化を図るべきとの御提案でございますが,一般的に,日常生活用具等として給付された介護用具が不要になるケースは,特に高齢者の場合には,その用具を使用していた御本人が死亡した場合が多い傾向にあります。したがいまして,その用具を次に使用する方が,死亡していた人が使用していたことを気にされること,また再利用にあっては,消毒や保管,修理した場合の,いわゆるPL法との関係など難しい面がございます。  しかしながら,お話のありました,宮崎市のほか,埼玉県の草加市や鴻巣市などが昨年度から,また政令市では,仙台市が平成9年1月から実施しております。
     このような状況下にあります介護用具のリサイクルにつきましては,御提案のありましたとおり,日常生活用具給付,貸与事業等,現行の給付制度で対象とならない方への対応や給付に伴う経済的負担の軽減,さらには,資源の再利用といった観点からもメリットがございますので,今後,検討してまいりたいと考えております。  以上でございます。 101 ◯副議長(蟹江将生君) 市民局長。 102 ◯市民局長(川島勝人君) 所管の御質問にお答えをいたします。  最初に,交通安全対策について,2点の御質問がございました。順次,お答えをいたします。  まず1点目の,市内における今年の交通事故の発生状況でございますが,平成9年5月末現在で申し上げますと,発生件数は2,006件,死者数は18名で,そのうち65歳以上の高齢者が4名も亡くなっており,全体の22%を占めております。また,前年同時期と比較いたしますと,発生件数で185件,死者数で1名,それぞれ増加し,高齢者も同様に2名の増加となっております。  次に,2点目の,高齢者保護対策の推進でございますが,高齢化社会の進展に伴い,高齢者にかかわる交通事故が増加の一途をたどっており,特に,最近では歩行中あるいは自転車乗車中の事故が増加傾向にございます。  このような状況から,本市といたしましても,昨年策定いたしました第6次交通安全計画の中にも,高齢者に対する交通安全教育を重要項目の一つとして位置づけ,取り組んでおるところでございます。  実施に当たりましては,老人クラブ連合会の協力を得ながら,高齢者に対する交通安全教室を開催し,あるいはまた夜間の視認性,いわゆる見通しを高めるための反射材も配布いたしております。  いずれにいたしましても,今後,高齢者向けの交通安全教育の充実を図るため,関係機関と連携を図りながら,高齢者交通安全教育指導員,いわゆるシルバーリーダーの育成等の施策を積極的に推進し,交通事故の防止に努力してまいりたいと存じます。  次に,質問6の,地域の諸問題のうち,所管についてお答えいたします。  花見川区役所脇の交差点に信号機の設置についてでございます。かねてより地元自治会より御要望をいただいております。本市といたしましても,所轄警察署へ信号機の早期設置方について要請いたしております。また,信号機設置の見通しでございますが,所轄警察署では,小学校の開校にあわせて設置できるように努力してまいりたいとのことでございますが,本市といたしても引き続き所轄警察署へ要請してまいりたいと存じます。  以上でございます。 103 ◯副議長(蟹江将生君) 建設局長。 104 ◯建設局長(染谷武夫君) 地域の諸問題について,3点の御質問をいただきました。順次,お答えいたします。  まず,花見川にかかる橋の改築についての御質問でございますが,幕張橋,浪花橋につきましては,高潮対策事業の中で,河川管理者の千葉県が,下流部から,架けかえを行い,平成14年度までに整備すると聞いておりますが,用地買収がおくれているようでございます。  次に,汐留橋,天戸大橋,柏井橋につきましては,県の中小河川改修事業の着手に至っておらず,交通量の増大や老朽化等々から,千葉市において整備を行うこととしております。  なお,事業の時期につきましては,国の経済構造改革等,諸般の事情によって,変動が生ずることがあろうかと思われますが,現第6次5か年計画では,汐留橋が平成10年から14年度,天戸大橋が平成12年から15年度,柏井橋は平成11年から15年度で整備をする予定となっております。  いずれにいたしましても,橋梁改築には,千葉市の応分の負担があり,道路と河川,双方の費用負担協議が必要なことから,協定書の締結までに十分な調整を図ってまいりたいと考えております。  次に,五つの橋の景観調整についてでございますが,橋の整備に当たりましては,議員御指摘のように,魅力のある都市づくりの上から,景観に配慮することが重要であると認識いたしております。  今後,設計協議の中で,十分検討・調整をしてまいりたいと考えております。  次に,2点目の,花見川の河川改修についての質問でございます。  管理者であります千葉県において,幕張町5丁目旧幕張橋から畑町地内の汐留橋区間の2,500メートルを高潮対策事業として,また,その上流八千代市地内の大和田排水機場までの7,900メートルの整備も順次進める予定と聞いております。  具体的な河川改修の内容とのことですが,近年の河川改修は,国の指導もあり,議員御指摘のビオトープなども考慮し,魚類や植物の生態系に配慮するとともに,市民を水辺に近づけるため,緩斜面の護岸など,親水性を持たせた構造となるよう計画されていると聞いております。  次に,サイクリングコースの整備についてでございますが,河川の管理用通路とサイクリングコースとの兼ね合いを,現状の形態を考慮した中で,修景施設も含め,今後,千葉県と十分協議してまいりたいと考えております。  次に,交差点の改良のうち,美浜長作町線の武石インター部の交差点についてお答えをいたします。  この交差点につきましては,京葉道路の武石インター改修にあわせ,美浜長作町線に架かる橋梁も増設されましたが,信号機が設置されていないため,美浜長作町線を通行している車両とインターから出入りする車両が交差点内で輻輳し,危険な状態にあることは,議員御指摘のとおりでございます。  このことにつきましては,現在,公安委員会が信号機の設置を計画しているところでございます。市といたしましては,これと合わせた対策を検討してまいりたいと考えております。  以上でございます。 105 ◯副議長(蟹江将生君) 川岸俊洋議員。 106 ◯3番(川岸俊洋君) ただいまは,市長初め,局長から御丁寧な答弁をいただき,大変にありがとうございました。  市長からは,さらなる市政発展を図るためには,変革に柔軟に対応し,新たな視点で市政を見直し,勇断を持って改革に取り組んでいく。また,三つの公約を重点に,86万市民の幸せと千葉市の繁栄のため全力を尽くすとの,時代を見据えた力強いお言葉をお聞かせいただきました。  地方自治の大きな変革期を迎えているとのお話もございましたように,大変難しい時代を迎えております。これまでの豊富な経験を生かし,さらなる市民生活の向上,千葉市発展に向けて,見事なる市政のかじ取りをどうかよろしくお願いいたします。  また,今回の一般質問も,市民の皆さんから寄せられた声をもとに行わせていただきました。それぞれ御答弁をいただき,ほぼ理解をしたところであり,また提案に関しましても,それぞれ前向きに取り組んでいただくものと御答弁を受けとめております。が,個別に何点かについて,もう一度申し上げさせていただきます。  まずは,いじめ,不登校に象徴される子供たちの心のケアの問題であります。先ほどの御答弁で,具体的な千葉市のいじめ,不登校の実態を確認いたしました。平成7年度で,小学校,中学校合わせて不登校が568人,いじめが333件と大変大きな数字であります。  1回目の質問で,十分述べさせていただきましたので,多くは申し上げませんが,我々の子供の時代にも,こうした問題はあったと思います。しかしながら,当時においては,まだそうした子供たちの屈折した心をいやす,あるいは孤独にさせない,そして学校とは別な形で子供をはぐくむなど,いろいろな社会的な装置といいますか,仕組みといったものが意図せずに共同体意識がまだ形成されていた日本社会の中で存在していたように思われます。  しかし,時代の流れとともに,社会構造は変化し,そうした装置,仕組みは外され,逆に受験競争の加熱,そしてそれに伴う成績という人格のごく一部のものにより,自身の将来の可能性を選択させられる。そして,しかも,それは低年齢化している,そうした社会が子供たちに覆いかぶさっているのが現状ではないかと思われます。よって,本質的には,社会構造,受験競争に象徴される日本の教育構造の改革こそが最も求められているものであると考えるわけであります。  しかしながら,私たちが対応しなければならない課題は,先ほど確認しました,不登校568人,いじめ333件に象徴されますように,今,子供たちが,私たちが想像する以上に病んでいるという問題であります。いじめ,自殺が連鎖反応を起こしたように,今回の神戸の事件により,子供たちは大きな影響を受けているのではないかと思われます。  そうであるがゆえに,そして市民の皆さんに安心を与えるためにも,現時点で対処療法として最も有効であると,多くの人が認めるスクールカウンセラーの制度の本市独自の制度化を,補正予算を組んでまでもとの思いで直ちに実施すべきと申し上げた次第であります。  今後,検討するとの御答弁でありましたが,政令市においても,仙台市,川崎市,大阪市,福岡市においては,既に近年独自に制度化されております。また,県内においても,市川市を含めまして9市において制度化されております。  先ほどの御答弁におきまして,国の制度でスクールカウンセラーが本年度3校から7校になった,ふえたとのお話がございましたが,この国の事業は2年の継続事業のことでありますから,そこのところから来年度は逆にマイナス3校になる可能性がありまして,4校に減ってしまう可能性があります。そうしたことも含めまして,本市においては,遅きに失するということにならないように,一刻も早く本市独自のスクールカウンセラーの制度化を図っていただきたい,再度,申し上げる次第でございます。  次に,陶芸用の釜の件ですが,花見川区への設置については,早急に整備する予定であるが,まだ課題が残っているとの御答弁でありました。市民の要望の声が強いにもかかわらず,花見川区のみ未設置であります。早急に予算措置の上,設置を図っていただきたく,強く要望いたします。  次に,福祉機器,介護用具のリサイクル事業の制度化についてでありますが,提案しました制度の趣旨,メリットは十分御理解いただいたと受けとめております。  リサイクルを進める行政においては,さらに福祉の充実に貢献するものであるところからも,率先して取り組むべきものであると,改めて申し上げる次第であります。  以上,他の項目につきましても実施すべく,前向きに取り組んでいただくよう,再度要望いたしまして,私の一般質問を終わります。  長時間,大変ありがとうございました。(拍手) 107 ◯副議長(蟹江将生君) 川岸俊洋議員の一般質問を終わります。  以上で本日の日程は終了いたしました。明日は午前10時より会議を開きます。本日はこれをもって散会といたします。御苦労さまでした。      午後4時10分散会    ─────────────── 地方自治法第123条第2項の規定により署名する。   千葉市議会議長  橋 本   登   千葉市議会副議長 蟹 江 将 生   千葉市議会議員  田 中 信 行   千葉市議会議員  石 橋   毅 Copyright © Chiba City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...